MBAクラスメイト②愛すべきドイツ人編『右スワイプからの感動のゴール奪取』

皆さんこんにちは、Chineelandの秦です。

ここ最近、MBA時代のことを書かせていただいたが、MBAを通じて、僕はそこでの出会いが非常に重要だったなと感じている。さまざまなバックグラウンドを持ったもの同士が、時には激しい言い争いをして同じ課題の解決を導いていくことは今後の人生にとって役に立つものだと思うし、また卒業後のいい友達として、彼らの国に遊びに行ける時がくることを楽しみにもしている。

そんな個性的な仲間たちの中から、先日はインド人編を2つほど書かせていただいた。

今回はドイツ人編をお届けしようと思う。

僕のMBA生活中に深く関わったドイツ人は2人。それぞれに特色があり面白かったのを覚えている。

彼らは一様に時間に細かい。その点は日本人と一緒であり、安心感が非常にある。

約束のグループワークの時間にきちんと現れるし、みんなでBBQをすることになっていても前日に集合場所が決まってない場合は、向こうから連絡をくれる、それがドイツ人だ。「買い出し行ってないけど、近くにスーパーはあるのか」とか船の時間なども常に気にしてくれていて、幹事を一緒にやると安心感がある。
そのぶん、理屈屋で神経質なところもある。そこも日本人と一緒かもしれない。

そしてとにかく飲むのが非常に好きである。僕の寮の部屋の近くのドイツ人は、おそらくほぼ毎日飲んでいたのではないだろうか。僕らの寮は、基本的には部屋に冷蔵庫はなく、エリアごとにある共用のキッチンを利用することになっていた。その冷蔵庫に、彼のビール(San Miguel)が大量に入っていた。

そして、あらゆる飲み会に必ず彼らの姿はあった。


右スワイプ1択


最初に仲良くなったMBAクラスメイトのドイツ人は僕の寮の部屋の向かい側に住んでいた。僕はMBAの入学式が行われる8月より2ヶ月前の6月頭に到着し、寮に住み始めた。同じタイミングで住み始めたのはインド人女子とオーストリア人女子の2人。僕を入れてこの3人は、学校内に併設された中国語の語学学校で提供される中国語の無料講座を受けるために一足早く香港入りした。

これは毎年MBA生が無料で入学前に受けられる中国語の講座で、月曜日から金曜日の平日授業が行われ、この語学学校に通うだけに香港に留学しにくる人も結構いた。

レベル別でクラスが提供され、自分のレベルに合わせた学習が可能だった。僕ら3人以外のMBAのクラスメイトは、8月の入学式を目指して香港にくる予定のようだ。

そんな中、この僕の部屋の前のドイツ人だけは中国語の講座を受けるでもなく、6月の中旬くらいにやってきて、8月のMBAの入学式まで毎日フラフラとしていた。

平日の間は彼なりに時間を過ごし、週末はMBA生4人でハイキングやサイクリングによく出かけていた。

週末は一緒に過ごしている彼だったが、平日、彼がどのように過ごしているのか気になった。1人でさぞかし暇だろうと思ったが、彼から意外な言葉が返ってきた。


僕『平日何してんの?暇だろ?』

ドイツ人『こっちきてからずっとTinderやっててさ。朝起きて、ランニングして、朝食食べにカフェ行ったらTinderでやりとりして今晩会う人を決めるんだ』

僕『え、マジ??』

彼はひたすらTinderをやっていたのだった。

どうやら白人というものは、日本でもアジア圏の他の国でもやはり人気のようである。聞けば簡単にマッチするという。

確かに彼は身長も高くほっそりとしているし、小さい顔がよりスタイルをよく見せている。

数時間空けると数十人とマッチしているそうで、基本彼は右スワイプ1択だそう。マッチした中から、自分の好みを選ぶという。

それこそ成功率!?(なんの?)もほぼ100%らしく、香港に来てからの2週間で、週末僕らと遊ぶ以外は全ての日でTinderで会った人とゴールを決めていたようだ。

そのドイツ人はEYの企業派遣できており、父親はドイツで有名な脳外科医だそう。確かにビジュアルも良くハイスペックで魅力的なドイツ人が、MBAで香港に来ているとなると女子は黙ってみていられないものなのだろう。

その後、8月になりMBAの入学式とオリエンテーションが開かれ、他のドイツ人とも話していたがドイツ人は全員Tinderをやりまくっていたという。。。。

ちなみにその僕の部屋の前に住んでいたTinderドイツ人は卒業後、ドイツに戻っているが、なんとそんな彼が香港のTinderで知り合った彼女と結婚するという。
僕も彼に紹介され何回も会ったことがある女性だった。

卒業後数年に渡り、遠距離恋愛を続けていた彼らがついにゴールインするという。

在学中にカルチャーの違いについて悩んでいたTinderドイツ人の彼は、卒業後は香港を離れるし、結婚はしないと口にしていただけに、僕ら友人たちは非常にびっくりしたのを覚えている。

AIレコメンドによるTECHサービスが、香港とドイツの時差と距離を超えた瞬間を目の当たりにした。

真実の愛は右スワイプから生まれるかもしれない。

それではChineeland秦でした。

再见👋


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