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アリババ・グループ・ホールディング(BABA)

コード:BABA

ニューヨーク証券取引所

主に中国でネット通販サイト「アリババ」を運営している会社です。

日本人でも利用したことはないけれど、名前は知っているって人はたくさんいると思います。

名前はアラビアンナイトのアリババと盗賊の話からきたのかもしれません。盗賊から財宝を持ち去ったアリババは奴隷モルジアナの活躍で盗賊を返り討ちにして大金持ちになりましたし。

一応日本語で利用も可能ですが、翻訳された文章っぽさが強いですし、問い合わせなどは日本語対応していませんので、日本ではまだちょっと利用しずらいでしょうね。

毎年11月11日を「独身の日(ダブルイレブン)」と銘打ってセールしているのは日本でもニュースになりました。今年2019年は2684億元(約4兆2000億円)の取引額にのぼり、過去最高となりました。

楽天の2018年の売上高約1兆円の4倍以上を一日で叩き出しちゃってますw

ちなみにアマゾンの2018年の売上高は約25兆円です。世界は桁違いにすごいっスw

そんなアリババは1999年創業、ネット通販サイトを開設します。

当時中国で死人も出た流行病のSARSが猛威を振るっていたころも懸命に業績を伸ばし、2003年にはオンラインモールのタオバオTaoBaoを運用開始、2004年には電子決済サービスのアリペイAlipayを立ち上げ、2007年には香港取引所に上場しました(現在は上場廃止していますが、今月11月再び上場する方向で動いてます)。

まああーーーいろいろ日本とは格が違ったので、見ていきましょう。

チャート

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取引所がニューヨークなので、HKDじゃなくてUSD。1株から取引可能。

160~180を行ったり来たりのレンジでしたが、今月出来高を伴って上抜けしました。180が役割交替して抵抗線から支持線として機能することを確認できれば、エントリーも考えたいところ。

新しい上昇トレンドが発生した場合、210がより大きな抵抗線として注目されそうです。

業績

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中国は一般的に12月末締めですが、アリババはNY取引所だからなのか3月末締めです。今現在の売り上げは2019年4月~2020年3月までの2020年度に入るってことですね。

通販サイトなど営業活動からの収益が570億元(約9133億円)、投資事業などの資産運用の収益が441億元(約7056億円)、純利益は802億元(約1兆2千億円)。

税金とか色々差し引いた残りでも1兆円以上は残っているのだから、中国市場の規模のバカでかさが改めてわかります。

貸借

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年々ハイペースで増えるバランスシートの項目!右肩上がりは好調のしるし!

キャッシュフロー

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グラフが中途半端になってしまいました。

2019年度の投資活動のキャッシュフローはZTO Expressという物流会社やFocus Mediaという広告会社の株式取得などに巨額のマネーを投じたため例年より大きくなったみたいです。

自社の配送網や広告宣伝面を強化し、成長につなげていくものと思われます。

配当

無配当でした。( ノД`)シクシク…

年次報告のDividend Policyより、現在会社として配当を出す予定は無いそうです。

値上がり益が期待できないトレンドのときは、持っていても仕方ありませんね。

PER

PERは38倍前後でした。

香港取引所でのIPO(新規株式公開)が間近に控えており、今後は知名度、ブランド力がますます向上するものと思われます。業績にも好影響を与える可能性が高いので、PERはさらに高くなるかもしれませんね。

チャートのタイミング的にも上がりそうな局面を迎えています。こういうのはあとにならないとわからないことですが。


アラビアンナイトの物語の終わりに、モルジアナは奴隷から解放され、大金持ちのアリババの一族に迎え入れられ、アリババは盗賊が盗んだ財宝を国中の貧しい民に分け与えて末永く繁栄しました。

アリババ・グループのあらゆる場面ですでにモルジアナが活躍しています。しまくっています。

あとは国中の貧しい民に手に入れた財宝を分け与えれば、アリババという会社も末永く続くのではないでしょうか。

配当さえありゃなー!買いたいのに!でも出さないって言ってるし。

参照・出典

https://otp.investis.com/clients/us/alibaba/SEC/sec-show.aspx?FilingId=13476929&Cik=0001577552&Type=PDF&hasPdf=1


役に立ったnoteがあったら幸いです。 お礼に中華料理をとは言わないので、ウーロン茶の一杯でもご馳走してもらえたらありがたいです。