見出し画像

好きだからって仕事にしなくてもいい

こんにちは、ちなです。(Twitter

今回は「好きだからって、必ずしもそれを仕事にしなくていいんだよ」というお話をします。

■本が好きで書店員になったのにツラかった時の話

私は本が好きです。

小さい頃は、他の子と遊んだりおしゃべりしたりするより、本に向き合ってる時間が長かったと思います。

20代は、書店に勤めていました。

で。

書店員の給料って、決して高くないです。

私が勤めていた書店は、交通費が出ないところでしたので、自転車で片道30分かけて通っていました。

夏の炎天下には、首に保冷剤を巻き、日除け帽子・アームカバー装備で、自転車をこいでいました。制汗シートが欠かせません。

20代だからできた動きで、今はほんと無理だなと思います。

給料は少なかったですが「好きな仕事につけているのだから」と、頑張っていたのですね。

ただ、ある頃から思い始めるようになりました。

好きなものに囲まれているのになんかシンドイな、って。

理由は、本に囲まれて仕事をしているというのに、本が買えないからです。ジレンマ。

毎朝新刊を棚に並べて、お客さんがレジに持ってきた本をレジ打ちする。

(あ、この作者の新刊出たんだ)。

そう思っても、自分はそれを買えない。

単行本の価格は2,000円前後。時給700円台でギリギリの生活をしている私には贅沢品です。

買う決断ができないので、

・図書館で借りよう。
・他の書店で立ち読みしよう。
・メルカリかブックオフで安く買おう。
・持ってる人がいたら貸してもらおう。

そんなふうに思って、後回しにしていました。

好きなことを仕事にしたのに、ぜんぜん好きなことできていないな。むしろ辛くなってきたな。

そんな心境でした。

■稼げるところで稼いで好きなことをすればいい

今の私が、書店員時代の私にアドバイスできるなら、

「稼げるところで稼いで、そのお金で好きなことにお金をかけたらいいよ」

と言います。

もちろん好きなことで稼げるならそれが1番です^^

しかし、好きだからって必ずしもそれを仕事にする必要はないわけです。

「好きじゃないと続かない」という意見もあるかと思いますが、私は「稼げる仕事ならそのうち好きになる」というのもあると思います。

その仕事が自分にとって死ぬほど苦痛とか絶対イヤだ!って話なら、それは手を出してはいけないと思います。確実に自分には無理だと分かるなら。

でも、ほとんどのことってそうじゃないですよね。

死ぬほどキライ、とか死んでも絶対イヤだ、ってまではいかないことが大半じゃないですか。

じゃあ、そちらで稼いで、好きなことを存分に楽しめたらいいなと思います。

現在私はフリーランス5年目で、いろんな仕事をしています。その仕事内容が超絶大好きかと聞かれたら、別にそれほどではありません。ただ、嫌いではありません。

人よりちょっと得意だとか、人よりちょっとアドバンテージがあるもので、かつ、稼げるところに身を置いています。

趣味や好きなことの分野ではないですが、私の性質やスキルセットが活かせる場所を探しています。

求められている場所でしっかりお金を稼いで、そのお金で好きなことをします。

気になる本があれば躊躇せず購入できますし、楽しむために自転車に乗ります。最近は、1泊2日とか2泊3日くらいの観光旅行も楽しいです。映画館で映画を見ます。

これらは「好きだけど稼げない仕事」についているうちは、実現しなかったことばかりです。

■「稼ぐ」ことを恐れる必要はないです

やや話は逸れますが、「稼ぐ」って言葉に罪悪感、嫌悪感を感じる人もいるのではないでしょうか。

以前の私もそういったものを感じていました。

なんか、この言葉自体をあまり口にしたり人に向けて書いたりするものじゃない、みたいな偏見があったのですよね。

でも「稼ぐ」って、他人や自分の生活や人生をより良くするためのものです。

お金は価値提供の対価だからです。

必要とされることをしたから「ありがとう」と対価をもらって、そのお金を自分や自分の身近な人のために使って人生がより良いものになっていく。充実していく。豊かになっていく。本来、そういうものであるはず。

いろんな「稼ぐ」という形があって、中には悪い稼ぎ方も…なきにしもあらずです。そこで認識が歪んでしまうかも知れません。

でも、お金って本来どうだったか。どういうものだったか。

って言うと、繰り返しになりますが、お金とは価値提供の対価であり、感謝をもっともシンプルに有益な形にしたもの、なんですよね。

なので罪悪感や嫌悪感を感じる必要はないものなんです。むしろ対極にあるもの。

あなたがちゃんと価値提供をして、それに対して感謝されたというなら、頂戴していいものなんです^^

■好きだからって奉仕しなくていい、好きなことは人生を楽しむためにある

好きという気持ちの裏で、自分を押し殺したりすることはありません。

ましてや「好き」という気持ちに漬け込んで奉仕を強制する会社からは、脱出計画を練った方が良さそうです。

好きなことは、人生を楽しむためにあります。

稼げる分野で稼いで(価値提供して)、受け取ったお金で好きなことを楽しめたらいいですね。

もちろん、あなたの好きなことと稼げる分野が一致しているなら最高です。

■全員がフリーランスになる必要はないけど、全員が副業を始めておくべき

好きを仕事にしたけど「なんか違った」って思った時、好きなことにお金をかけたいけど給料が生活費に消えてしまう時、副業収入が1万円でもあれば助かります。

経済的な意味だけではなく、メンタル的にもです。副業によってメンタル的なゆとりがあれば、かえって本業に前向きに取り組めることがあります。

「ここに永遠に依存しなくてもいいんだ」「いざとなったら転職できる。いきなり収入0になるわけじゃないんだ」と分かっていれば。

今は特に不安がないという方も、今のうちから備えておいてください。備えあれば憂いなしです。

フリーランスの私も、備えておきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

━━━━━━━━━━━━━━
Twitter:@writer_china
━━━━━━━━━━━━━━

この記事が参加している募集

いただいたサポートはおやつ代として使わせていただきます。 または、大好きなコーヒーの購入に充てさせていただきます!😺