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読書まとめ「トヨタ流仕事の『見える化』大全」

見える化の目的

見える化するのは、必要な行動を開始するため。見える化することが目的ではない。したがって改善後の理想の姿を先に決めておくのが大事。

見える化の6つの活用パターン

1 異常の見える化→予防管理
2 知恵の見える化→知恵を共有し、みんなで活用できるように
3 組織の目的・方針を見える化→組織の連携強化
4 成長の見える化→仕事の方法の軌道修正
5 現状の見える化→自立した職場に
6 ムダの見える化→効率化。価値あるものを再認識。

未確定作業の見える化

方法や結論が決まっていないものも、タスクカードに起こす。完了するのにどのような作業が発生しうるのか、どのタイミングではっきりするのかを書いておく。

滞留の見える化

工程間タスク管理ボードが有効。横軸に仕事のプロセスを行う順に書き、タスクが終わるたびに次のプロセスの欄に貼っていく。どのプロセスで滞っているのかが一目でわかり、最短時間でアウトプットを出すのに役立つ。

やり直しの見える化

やり直しが必要になったタスクカードに、マーカーを引く。どのような問題が発生したか、なぜ発生したかをまとめて、次に生かす。

仕事密度の見える化

毎月行う仕事が決まっていて、タスクが特定の期間に集中してしまうときに、忙しさを均す方法。
プロセスごとにタスクカードを書き出し、カレンダーに貼り付ける。カードが集中する日があるとき、前倒してできないか、前倒して行うために必要なタスクも追加して、全体の仕事量のばらつきを小さくする。

完成度を見える化

完成度を基準にしてどの程度進んだかで進捗管理する。仕事を終わらせるという発想でなく、完成させるという発想に転換。完成させるために何が必要か?何がまだできていないか?が見つけやすくなる。
まず完成度評価基準を25%ごとに決める。次にその基準にしたがって、タスクの状況をはり、進めていく。計画外タスクは都度洗い出し、計画外も含めて必要な残り作業を見ながら進捗管理する。

プロセス順の見える化

仕事はプロセスと順番を定義して始めることで、行き詰まりや手戻りが少なくなる。そのために必要なプロセスを洗い出し、順番を考え並べていく。インプットとアウトプットの繋がりを意識して並べる。
並べるときには、同時に行えるプロセスを見つけ、できるだけ並行して行うようにする。

阻害要因の見える化

トラブルに強い計画を立てるには、PDPC法(過程決定計画図、Process Decision Program Chart)が有効。
作り方:
1 仕事が問題なく順調に進んだ時の流れ図を作成
2 阻害要因を洗い出す
3 対応策として、代替処理、迂回処理を考える
4 阻害要因が発生したときとしなかったときで、それぞれの仕事の流れや作業内容を計画
(月次計画を立てるときに生かしたい)

修正履歴の見える化

いつ、何のために、どこを修正したのかを記録する。
(月次計画、週次計画、コラボの立ち上げ計画に生かし、計画精度を高めたい)


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