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日本と言う国は・・・

1980年9月、
先輩の居たイランのIJPCのサイトが爆撃を受け、
日本人に被害が出た、ホメイニ師革命の時と、
今のアフガンも変わりがなく、
日本の在外公館、つまり大使館の外交官の情報収集能力が決定的に弱く
、頼りにならないのが変わってはいません。  

全ての、外交官がダメとは言わないが、
海外で働いてきた人間からすると、
日本の大使館ほど有事に役に立たない大使館は無いと思います。 

一番先に逃げ出すのが日本の大使館員で、
現地の邦人がいつも最後になります。 
内緒ですが、第二次世界大戦の中国大陸でも同じでしたね。 
政府関係者が先に逃げて、
一般庶民が残され残留孤児などが発生しています。 
先に逃げた満鉄と政府関係者に残留孤児はいません。 

情報の収集が相手国の政府に偏っていて、
有事に際し情報を得ることが出来なくなり、
判断を本国に仰ぐため、とりあえず退避するという状態になります。 
大使館員が退避して、日本人がいない大使館に避難しようとすると、
現地スタッフのみなので、邦人を保護していいか判断する人が居ないため、大使館に入ることもできません。 
その為、大使館に頼ろうとする邦人は、行き場がなくなります。 

海外で長く働いていた先輩は皆、有事には、
アメリカ大使館へ行けと言っていました。 
アメリカ大使館は、とりあえず、大使館内部に保護してくれます。 

日本国内に有事法が無いことも誘因ですが、
有事と言うと、一部の9条信者が、反対をします。 

有事とは、なにも戦争だけではありません。 
テロもコロナもそうです。 
国民の財産と命を守るためには、色々な有事を考えて、
どう対処すればよいのか、過去の失敗から学ぶべきでしょう。 

今回のタリバンの進行も、ホメイニ師革命のときと同じです。 
アメリカが撤退するのは分かっていましたし、
タリバンが進行してきているのも分かっていたはずです。 
それに対処できる法整備が無いのが日本と言う国です。 

悲しいかな、現実は憲法9条で戦争は防げません。 
邦人の命も財産も守れません。 
海外に行く方が悪いと言う人もいるかもしれませんが、
その海外からの物資で日本は成り立っているのです。 

食料品の輸入率は62%で、我々の食べている食品の半分以上が輸入品です。 皆さんが使っているiPhoneは100%輸入品です。 

自民党の総裁選挙も始まりますが、
また、日本と言う国は、と言われない国になってほしいものです。 

ながながと書いてしまいましたが、
日本と言う国は、海外で働いていた人間から見ると、
相当、偏った国です。 
日本の企業は改善と言う是正が出来るのに、
日本と言う政府は改善も是正も出来ない政府なのでしょうか? 

政治家が企業人と同じように考えることは出来ると思いたいですね。 


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参考記事:
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