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伝説のサラーリーマン           「宮本亜希子」と言う生き方(3)

2024年1月2日 9:00 から 
「義母と娘のブルース FINAL2024年謹賀新年スペシャル」が 
放映されました。 
今回は結婚式がメインと言いながらも、就職活動における 
サラリーマンの技術をぶっこんできました。 
前回で終わらせようと思いましたが書きたいことが多すぎて、 
第三弾になってしまいました。 
もう少し、お付き合いしてください。


面接の役員に土下座をしたその後、噴水の前に座る二人
みゆき
「なんか、罪悪感。」
亜希子
「実際の所、内定辞退などよくある話ですが、
この人たちには迷惑をかけたんだと
いう事も知ってほしかったんです。」
みゆき
「うん、けど、どうして結婚、許してくれる気になったの?
お母さん?」
亜希子
「頭を打って目が覚めたのでしょうかね。
私は、今回、みゆきの主張に論理的に反論することができませんでした。
つまり、もう、私はあなたにはかなわないという事です。
老いては子に従え
あなたはもう、名実ともに大人という事です。」
みゆき
「大人?」
亜希子
「寂しがっているひまなんかないですよ。
籍を入れて、ビザの申請、住所の確保、
もちろん、単位を取って卒業しなければいけないし、
ヒロキ君の親御さんにご挨拶もあるでしょうし。」
みゆき
「あぁ、頭パンクしそう!」
亜希子
「頑張ってください。 もう、大人なんですから。」

自宅に戻り断捨離を始めつつ、テーブルの上の書類に気が付くみゆき。
「これなぁに?」
亜希子
「苗字も変わりますし、保険の受取人や、
こちらの名義も変えなくてはいけません。
速やかに提出できるよう、記入できるところは
前もって記入しておきましょう。
銀行口座やキャッシュカードの名義変更もやらないとですね。」
ため息をつくみゆき
「なんか結婚て大変だぁ」
亜希子
「離婚はこの三倍は大変だそうですので、
くれぐれも、破綻のなきよう。」

部下の成長を認め、かつ、自分が持っていた技術に、
部下が独自の技術をプラスし、ビジネスという荒野を切り開いていけると
分かったら、素直に後進に道を譲り、また、新たな荒野を目指す。
それが伝説のサラリーマンです。
つまり、サラリーマンの一つの目標、
『人を育てられる人を育てる。』が達成されました。
手にした地位や立場と言うモノはなかなか手放せませんが、
何時までも、それにしがみ付いているのでは、先に進めません。
サラリーマンに終わりは無いのですから。」
おそらく亜希子さんならそう言って、あなたのお尻を蹴とばしますね。

そして、亜希子さんはみゆきのこれから進むべき方向を指し示します。
具体的に指示をするのではなく、指し示し、
「頑張ってください。 一人前なのだから。」とエールを送ります。
このような一言が、どれだけ、単独でビジネスに立ち向かう、
サラリーマンにとって、喜びと後押しになるか。
上司の見本のような人です。

自宅に戻ってからも、みゆきに足らない部分があると気が付き
陰からお手伝いをしています。
上司が行う教育のイロハ、
指示して、やって見せ、やらせて見て、確認して、褒める。
失敗させては、リソースをなくすだけですし、問題なくできるところまで、
準備をして、出来るところはやらせる、そして確認して、褒める。
そうして、もう一つ上司が行う教育のイロハ、
準備して、気づかせて、準備の仕方を覚え、教わるのではなく、自ら動く。
受け身になると、仕事は面白くありません。
自ら発見し、気が付いて、気が付いたことを発信することにより、
情報の共有化と普遍化が進み、気が付けば、すべてがよく回ると言う、
好循環。

人を育てられる人を育てる。
という目標は、男性とってはかなりハードルは高いと思われます。
企業に勤めていて、上司になり、部下を持たないと、
なかなかやれない経験です。
女性に限ると、40%ぐらいの女性は経験していると思います。
子育て」という名前で。
たぶん新人のおかーさんはこのような技術や知恵は、母親などから
基本、受け継いでくることだと思います。
しかし、亜希子さんの様にシステマチックに、論理的なバックボーンも含め教育を受けることは少ないのではないかと思います。
自分の人生です。
どんどん自分から自分の人生にアタックしていきましょう。
人生で身についたスキルがあります。
きっと、人を育てられる人に育ちます。
どんな結果になろうとも、乗り越えられると思います。
その方が笑って生きていけると思います。
笑っていられれば、シアワセ。
笑ってもらえれば、シアワセ。
シアワセのおすそ分けで、シアワセ。

ただ、ここで亜希子さんも老婆心ながら一言。
「離婚はこの三倍は大変だそうですので、
くれぐれも、破綻のなきよう。」

ここで、ヒロキ君のご両親と家でご飯でもどうですかの電話が!

ヒロキ君の自宅の前に立つ亜希子とみゆき。
お家の状態を眺めながら、亜希子さん
「みゆき、ヒロキ君のご両親はどのような方か聞いていますか?」
みゆき
「お父さんはバイオ系の会社の研究職、で入り婿。
お母さんは一人娘で、家やら土地やらくっ付いてて。」
亜希子
「キーマンはおかぁ様という事ですね。
では、いざ。」
亜希子さんは玄関を入ると、軽く周りを見渡して、
「なぜ、いきなりあそこだけ壁が?」
ヒロキ
「あぁ、ああすると運がよくなるんだって。」
みゆき
「風水って言うやつ?」
ヒロキ
「なんか、そういう縁起担ぐの好きなんですよ。 うちの母親。」
亜希子
「おかぁ様はそういった方ね。」
あちらこちらの置きもが気になる亜希子。
風水の置物を褒めるみゆき、
「貰っちゃえば。」軽く言うヒロキに、おかぁ様
「差し上げるわ、その代わり結婚は諦めてもらえるかしら。」
いきなりの、結婚反対宣言!
喧々轟々の言い合いの中、
亜希子
「あの本当に、若いだけが理由ですか?
ほかに理由があるんじゃないですか?」
おかぁ様は呪いを持ち出し宮本家は不幸を呼び寄せる家庭じゃないか、
とまで言い出す。
ヒロキが切れてみゆきを連れ出す。
みゆきに対して、おかぁ様
「みゆきさん、結婚したらこんな嫌な女が義母になるって、お忘れなく。」

初めてのご両親との会食、面談は、
企業でもよくある話で、事前の情報収集はもちろん必要です。
ここで言うとみゆきの情報が事前の情報ですね。
この会合でもそうですが、企業のミーテーングには目的があります。
この場合は結婚の了承が主目的、サブ目的に家族の情報共有と
当方を好きになってもらう事。
企業の場合であれば、会社案内や、事業実績、当社の得意分野における
御社へのバックアップなどのメリットの提示。
結婚の場合、家族構成などになると思います。
その他、その場所に行かないとわからない情報などもあり、
その場での情報収集は出来て当たり前ですが、
これは訓練をしないと身に付きません。
例えば、顧客とか協力会社に伺ったときに、
どの様な花の鉢植えがきれいにおいてあるとか、
どの様な絵画が飾ってあるかで、オーナーの趣味とかが理解できますし、
企業の余力が見えてきます。 
また、工場などの標語が陳腐化しているかどうかで、
管理体制の状態が見え、標語の内容で、不良削減、歩留まり向上など、
何に困っているのかが、見えてきます。 
社内報などが掲示してあると、その企業が何を始めたのかなど、
新しい装置の導入など、その企業の方向性も見えてきます。 
ほんの五分、歩いただけで、このような情報が入手できる
「すて目をきかす」と言う技術は管理者にとって重要な技術になります。 
実際、ここでは亜希子さんが風水に気が付き何をよけようとしているのか、
重要な情報を入手しています。

もう少し、コミュニケーションスキルについて、
目的を明確にする。
会合の目的は情報共有なのか、協議なのか、それとも決定なのか、
その目的に沿った資料を準備し、ネゴシエーション時には、
落としどころは複数作り、出来るだけ一番に落としたくても
状況により二番なっても良いように、上司とは打合せしておく。
また、基本、誘導はするが、落とすのは相手に任すこと。
相手の利益や不利益や当社の利益や不利益も困らない程度はさらして、
相手が選びやすい環境を作る事。
キーマンを見つけてその人に情報を集中すること。
当時はキーマンなどと言わず、決定権のある人と呼んでいました。
例えば、部長、課長、係長が同席していても、場合により
係長に決定権がある場合もあり、
その場合相手を間違えると効率が悪くなります。

ベーカリー麦田に戻り、亜希子
「このままでは、ヒロキ君にみゆきをお任せすることはできませんね。
そりゃそうでしょうね。
自分の親一人、説得できない人間に大事な娘を預けるなんて、
私が良一さんに叱られます。」
ヒロキ
「でも、説得って、根拠占いなんですよ。
そんな人間どうやって説得しろって。」
亜希子
「仏も人を救うためには、嘘をつくと言います。
おかぁ様はヒロキ君を育てた人という事です。
そこをもう一度考えたらどうでしょう。」
ヒロキ君とおかぁ様のバチバチがあったり、
みゆきがお守りを持って行って、逆切れされたり、
良一さんは若ものとひとくくりにして、いけー!と謎のエール。
末期の癌患者の薬のゴミやホスピスの書類が見っかったり、
みゆきがパニックになったり、
ヒロキが大人の対応をして、みゆきを説得したり、
亜希子さんが占いの結果を覆したり、おかぁ様が結婚を認め、
結婚式もやることになり、楽しい結婚式をやることになりました。

亜希子さんの機転で、おかぁ様の真意もわかり、
二人の結婚も許されて、結婚式の当日。

結婚式では良一さんの写真とともにバージンロードを歩き、
結婚式で腹踊りを模擬披露して、スイーツがアンパンの木だったり、
店長が歌を披露したり、お返事も歌で!
あぁ、勘違い! があったり。

最後の母への手紙のお返事で亜希子さん
「いろんな仕事をしてきましたが、あなたの母親と言う仕事は、
私とって最も Pay の高い仕事でした。
ご飯を作れば一億円の笑顔が返ってくる。
寝顔を見ているだけで時間外手当をもらった気になる。
一体、私はあなたに十三年間で幾ら頂いたのでしょう。
それは、おそらく、ゆうに国家予算を超える事でしょう。
あなたが私に見せてくれたパフォーマンス、
その一つ一つに温かい気持ちになりました。
あなたは、十三年間、二十四時間、三百六十五日、
あたしに小さな奇跡を与え続けてくれました。
いえ、あなたそのものがわたしの奇跡でした。
だから、あなたは何一つ返す必要なんてありません。
わたしはもう、頂きすぎるほど頂いています。
にもかかわらず、厚かましいお願いで恐縮ですが、
最後に、それを頂けますか?
その素敵な花束。」
みゆき
「ありがとう。 お母さん。」
亜希子
「こちらこそ、ありがとうございます。」
拍手で披露宴が終わる。

二次会の間に亜希子さんが歩道橋から落ちたり、
三途の川で良一さんに会ってみたり、
ちょっとしたドタバタもあり、末期癌の疑いも晴れ、
麦田店長が最高じゃねーかと雄叫び。
時は過ぎ、クリスマス、年末年始と過ぎゆき、
除夜の鐘と亜希子さん
「死んでも働くんですね。人生は大変ですよ。」

バレンタインディーに、キムタヤ超え今度こそ!
セブンイレブンに麦田屋のアンパンが! きたー!
ドラマの中だけでなく本当に発売しています。
何軒も探していますがポップだけで、実部を見ていません!

みゆきと別れて働き始めた亜希子さん。
親子の道は分かれていくが、双方ともに
「いってらっしゃいませ。」と、
また、同じように結婚と海外赴任で、
親子の道は分かれていくが、双方ともに
「いってらっしゃいませ。」と、ドラマは終わります。

エンドロールが始まり、みゆきに子供が次々に生まれ、
パリにベーカリー麦田の支店ができ。
2050年、麦田店長は亜希子さんの返事をいまだ待ち続けています。

面白くもおかしいドラマですが、
ビジネススキルについて、十分実践的な内容もあり、
理解しやすいように極端化やデフォルメもしていますが、
本気で、ビジネススキルの本、一冊分ぐらいの価値はある
ドラマです。

このようなドラマはこれからは流行らないかも知れませんが、
人が生きていく上で、無いよりは在った方が良いスキルだと思います。

皆さんも、笑いながら、
そうか、ここにはこんなスキルが隠れているのかとか、
発見すると楽しいかもしれません。

それでは、また、今度は
「管理者の持つべき技術」にてお会いしましょう。









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