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コスパ、タイパ至上主義(2)

コスパ至上主義の人について、記事にしました。 
タイパ至上主義について記事にしたいと思います。 

タイパという言葉の意味を考えてみましょう。 
コスパが費用対効果と言うことは広く認知されていますが、 
タイパという言葉はそれほど広く認知されているとは思えません。 
多くが、Z 世代と言われる人々が使う言葉で、 
それ以上の年齢の人は、 
タイパの矛盾を知っているので、使わないのだと思います。 

タイパを日本語にすると、時間帯効果という言葉になると思います。
費用対効果と同じように、タイムパフォーマンスの略語で、
使った時間(タイム)と、
それによって得られた効果(パフォーマンス)を比較したもので、
短い時間で高い効果が得られた場合、「タイパが良い」と考えるようです。

若人たちが、動画などの倍速視聴や、
ニュースのまとめページなどを見ることで、
タイパが良いと考えるようです。

もともと、時間は有限ですし、
その中で効率よく生きて行くというのは間違ってはいません。

ただ、時間は有限ですが、その時間が明日も続くとは限りません。
効率だけを考えていると、生きる喜びやシアワセすら、
時間がもったいないと考えるようになりかねません。

仕事について言う場合、
かけた時間に対する効果を、経験値が浅い自分の考えで、
効果が少ないと考える人も多い様です。
そのためタイパが悪い仕事はしたくないとか、
繰り返しの訓練はムダです、と言う様です。
しかし、この評価は自己評価でしかありません。
企業は上司が評価をします。

そして企業は基本的に評価で人の人事や給料を決めています。
その時に、出来ないことが多い人と、出来ることが多い人では
どちらが高く評価されると思いますか?
当然、出来ることが多い人が高い評価を受け、給料も上がり易くなります。

そうすると、自己評価だけが高くて、客観的評価が低いという社員になり、
正しく評価されていないという不満になり、
仕事の指示すらハラスメントと言う、腐ったみかんとなり果てます。

腐ったみかんは周りも腐らせるので、廃棄する以外は手がなくなります。
コスパ、タイパ至上主義を考えるあなたは
この様な排斥されたり、疎まれる人生を送りたいのですか?

自分の部下には、この様な直接的な物言いはしません。
大事な部下で、いつかは自分の代わりを務めてくれる人なので、
部下が自覚するように話しますし、時間も沢山かけます。
タイパを考えていたら部下は育ちませんし、会社も良くはなりません。

まぁ、企業側でお給料を貰っているプロフェッショナルか、
社員として、お金を貰っている以上、
本当はプロフェッショナルでなければいけないのですが
アマチュア気分が抜けないタイパ至上主義社員との違いですね。

本当にタイパは正しくて、
タイパが良ければよい人生が送れるのか、
もう一度、胸に手を当てて考えてみてください。

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