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幕末日記(新選組平隊士松崎静馬とその周りの人々の日記)

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新選組 平隊士 松崎静馬が見た幕末や 新選組 隊士達の見た幕末を日記形式の小説をUPします。 ついでに、新選組とすれ違ったり話したりした人物の架空日記もUPします。
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記事一覧

試衛館の夏

安政三年 葉月 某日  「近藤先生、大風が来るらしいですよ。」  「そうそう、木戸番から…

チャイナ零弌
2か月前
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試衛館の春

安政二年 如月 某日  亀岡八幡宮の参道にあるしだれ桜が満開という  噂を耳にした宗次郎が…

チャイナ零弌
5か月前
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平隊士の日々 元治元年水無月八

元治元年水無月八 新田革左衛門が痛みに唸っている声で起こされた。 井戸に行き水を汲み、看…

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平隊士の日々 元治元年水無月七

元治元年水無月七 寝ている皆を起こさないように、 竹内伍長を起こして、昨日の話の続きを聞…

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平隊士の日々 元治元年水無月六

元治元年水無月六 目が覚め、井上組長を探しに稽古場に行くがいない。 あちらこちらを探して…

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平隊士の日々 元治元年水無月五

元治元年水無月五 朝から、屯所がバタバタしている。 隊務に参加したいと思い、井上組長を探…

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平隊士の日々             元治元年皐月二十二から水無月四

元治元年皐月二十三 頭が痛い、熱もあるようだ。 隣に寝ている伊木に、起きれないことを伝える。 朝食、食べれない。 うとうとするが、熱があり、眠れない。 昼食、食べれない。 節々が痛くなって来た。 だんだん、意識が遠のく。 元治元年皐月二十五 体を見ると、あちらこちらに、赤い粒々が出来ている。 風疹らしい、南部先生が水分を取れと言い、枕元に水を置くが、 どうやっても飲めない。 元治元年皐月二十九 井上組長が覗き込んだ記憶があるが、定かではない。 元治元年水無月一

平隊士の日々 元治元年皐月二十二

元治元年皐月二十二   起きて、森を見たら、赤い顔で、唸っている、熱もあるようだ。 井上…

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中岡慎太郎の日記   元治元年皐月二十二

元治元年皐月二十二  三条実美らに拝謁するための打ち合わせで、 昼四つに長州藩邸へ向かう…

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平隊士の日々 元治元年皐月二十一

元治元年皐月二十一   起きて、布団をかたずけていたら、 珍しく、沖田組長が来て、 今日も…

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平隊士の日々 元治元年皐月二十

元治元年皐月二十   起きて、布団をかたずけ、  掃除して稽古に行こうとしたら、  井上組…

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平隊士の日々 元治元年皐月十九

元治元年皐月十九   寝ていたら、多くの隊士が起きて、唸っている。 どうも腹痛らしい。 聞…

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平隊士の日々 元治元年皐月十八

元治元年皐月十八   寝ていたら、どたどたと足音、 永倉組長が先頭をきってはいってくる。 …

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中岡慎太郎の日記  元治元年皐月十七

元治元年皐月十七     十三日に古高俊太郎の枡屋で、山本頼蔵と面談した折、 薩摩の中村半次郎が尊王倒幕に熱い思いを持っていると聞き、 武市にこれからの土佐の行く末は、尊王倒幕しかない。 土佐に帰る山本四郎にその旨の手紙を託し、 その返事が届いたら、三田尻に送ってもらうように、 長州藩手に頼み行き、中村半次郎が薩摩藩邸にいるらしいと言われ、 薩摩藩邸に行く途中、新選組に誰何される。 以前にも会ったことがある、芋侍だ。 次節も世の動きも何もわからない。 新選組は馬鹿の集まり