平隊士の日々 元治元年皐月十六
元治元年皐月十六
飲みすぎたようで、西岡に起こされる。
布団をかたずけ、掃除して、稽古。
朝食、梅干し、たくあん、味噌汁、ご飯。
本日の隊務割は賄。
井上組長が、
「なにか、美味いおかずは無いか?」
「大阪に、炊いたんと言う料理があります。」
「どうゆう料理だ。」
「うちの方では、こんにゃくと唐辛子を炒めて、出汁を入れて煮込み、
ちりめんじゃこと酒と醤油、刻み唐辛子で味付けする料理です。」
森が、「大根でも作るな、それは、」
「多めに作れば、明日の朝のおかずにもなり