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【2024年6月】「わたしが正義について語るなら (著)やなせたかし」を読んで - 愛と勇気だけが友達さ

おはようございます、chinです。
わたしが正義について語るなら (著)やなせたかし」を紹介します。

きっかけ

ライラックのサビがアンパンマンのOPに似ている気がしたり
幼少期の「カレーを食べるときはカレーパンマンの食器」というエピソードを思い出したり、何かとアンパンパンが続きました。
図書館を徘徊していたら、偶然、アンパンマンの作者のやなせ先生の著書に出会いました。
私、アンパンマン好きなんですかね。

本書の内容

先生のこれまでの人生や生き方、
アンパンマンやアニメの主題歌に込められた意味を説明されています。
本の締めくくりに主題歌の歌詞が掲載されています。
本を読む前と後では捉え方が全く変わりました。

特に気になった話をご紹介します。

花は散るからこそ綺麗だ

花は全部散らなければいいかというと、桜の散り際はきれいだし、散るからこそきれいだということもある。
きれいな花を永遠に見たいからといって全部造花にして作ればいいかというと、造花だけではダメなのですね。
造花をどんなにきれいに作ってもハチはこない。
つまりこの世の中は、非常に長い風雪に耐えていくものと消えていくもの、
ある瞬間を楽しむもの、いろいろあるんです。
両方とも長所と短所があるんで、どっちがいいとは言えない。
美しい花火を見て瞬間喜ぶことはあっても、花火がずっと空にはりついていたらきれいと思った喜びは飽きちゃうんじゃない?
もう消してくれと思うと思います。

わたしが正義について語るなら

正義は犠牲が必要

アンパンマン対ばいきんまんの戦いと同じです。
それから、酵母菌のようにパンを作るのに必要な菌もあるし、納豆菌、乳酸菌、有用善玉菌もたくさんある。ばい菌はいろいろです。
残念ながらそれが健康な社会なんですね。
ばい菌が絶滅すると、人間も絶滅する。
絶えず両方が拮抗して戦っているというのが健康なんです。
何人かは負けて死んでいくけれど、それも仕方がないんだよね、たとえ人間が善人ばかりだとしても、増えすぎちゃダメなんです。気の毒だけどそうなんです。
誰一人死なないとなると、バランスが崩れて大変なことになる。
必要悪という言葉がありますね。
つまり光がなければ影もないし、影がなければ光もない。
絵を描く時にも光を描きたければ影を描けなくちゃいけない。
新印象派のフランス画家、スーラはそれが非常にうまい作家です。
デッサンを見るとよく分かりますが、影の部分が非常にうまいんですね。だから光を描ける。
とにかく全部善良というわけにはいかなくて、必ず敵対するものがある。

わたしが正義について語るなら

「愛と勇気だけが友達さ」

主題歌の歌詞の有名な一節です。
悪者と戦う際、「仲間は絶対に巻き込まず、愛と勇気だけを友にして戦う」という意思を表しているようです。
愛と勇気「だけ」しか持たなくても、みんなのために頑張っているから、ヒーローだそうです。
先生は弟さんを戦争で亡くされています。特攻隊だったそうです。

さいごに

とても身近な歌なのに、年齢を重ねてから歌詞を読むと、
とても奥深い歌なのだと思いました。
子供向け番組の主題歌??でしたよね??ね?

今日はここまでです。
読んでいただいて、ありがとうございました。

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