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【SEO紹介】JICAを辞めて清泉女子大に来ました(内藤徹)

みなさん、こんにちは。
「3枚の写真」でお伝えする教員シリーズ番外編、SEO内藤の紹介です。


(SEOの紹介は以前のこちらの記事をお読みくださいね⇓)

プロフィール

民間企業から30歳でJICAに転職し、20年以上国際協力の仕事をしてきました。その後、早期退職してエルサレムで主夫をし、今は清泉女子大を中心に教育の仕事をしています。

JICAで国際協力

JICAは途上国の発展のために協力を行う日本政府の組織です。国ごとに援助の方針を考え、現地に専門家や海外協力隊を派遣したり、大規模プロジェクトに資金支援をしたりしています。

JICAでは、調査、人材育成、安全管理、広報、NGOや自治体との連携など、様々な仕事をしました。

一番印象に残っている仕事は、トルコで勤務をしていた1999年にあった大地震への対応です。日本の消防庁や医療機関などから、レスキューと医療支援のための緊急援助チームが震災直後に派遣されてきました。その後は、復興のための支援計画を立て、防災に関する新しいプロジェクトを立ち上げました。目まぐるしい日々でしたが、親日的なトルコ人が日本に感謝しながら、復興を進めていく姿が印象に残っています。

トルコの地震で倒れた建物から救援を試みる日本のレスキューチーム

エルサレムで主夫

我が家は夫婦そろってJICAで働いていました。妻にエルサレムへの転勤の話が来たタイミングで早期退職をして、小学生の娘と中学生の息子を連れ、家族4人で行きました。イスラエルとパレスチナの境目の都市でもあり、常にパレスチナの紛争について考えさせられました。

子どもたちは、英語能力はほぼゼロのまま、インターナショナルスクールに通いました。娘は、一時学校に行けなくなってしまい苦労しました。今は2人とも、当時の経験も活かして自分の世界を切り開いています。エルサレムでの様子を、その後電子書籍「仕事を辞めてエルサレムで主夫してきた」として出版しました。

パレスチナ人の家に家族で招かれた

清泉での仕事

日本帰国後に清泉女子大の学生アドバザー(SEO)となりました。「学生が自分自身の関心をもとに、社会の課題を現場に行って学ぶこと」を後押しする仕事です。学生が取り組むテーマは自由で、教育、地方活性化、ジェンダー、環境問題、外国人問題、平和、エンターテイメント、自己肯定感などなど、様々です。1人1人に向き合って話を聞くことで、その人の個性やひたむきさに触れたときは嬉しい気持ちになります。

地球市民学科は、JICAとのつながりが大きい学科です。毎年夏にJICAの協力を得ながら、「国際協力のための英語、外国語」という授業を行っています。また、先日は女子大として初めてJICAと海外協力隊連携派遣の覚書を結びました。このようなJICAと大学の間をつなぐ仕事もしています。

教育とセラピスト

今は清泉女子大の仕事以外に、私立高校の探究の時間の授業を、いくつかの学校で行っています。高校の探究の時間と、地球市民学科でやることは、とても似ていて、さらに深く学問的に探究し、またより自由に社会と関わりながら実践していきます。探求の時間が楽しかった、もっと深めていきたい、という人には超おススメします。

他には、セラピストとして自宅サロンでマッサージの仕事もしています。これは、僕自身の今の探究テーマです。大学が休みの時期に、去年はインドネシアのバリ、今年はタイのチェンマイに行き、新しいマッサージを学んできました。

バリで世界中の参加者とともにマッサージを学ぶ

どの仕事も、1人1人が自分らしく生きることをお手伝いする仕事で、やりがいを感じています。