詩『 February』


ひらひらと舞う星たち

今、この空間に必要なのは重力と純粋な心だけ

足元に散らばった、謙虚に光るオリオン座のかけらたちが真冬の硬い夜空を和らげていく

その場所から私の元へ再び舞ってくる無垢なままの原型をそっと手で掬ってみる

一万度の熱が二月の夜の冷気と絡まって心地よい暖かさを私に与えた

私は無数の破片の中から最も青く光るものを選び、こっそりコートの胸ポケットにしまい込んだ

長い長い家路を急ぐ

星がその場所で煌めきを弱めていないか何度も確認しながら

私の胸元で光り続けるこの小さなかけらをどうしようもないくらい愛おしく思う

神秘的で冷めない熱

今夜だけは、宇宙を宇宙だとは思わなかった

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