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かかと美人を目指そう!自宅でできるかかとの簡単セルフケアとは?

かかと、ガサガサしていませんか?現在、さまざまなタイプの足裏かかとのセルフケアアイテムが市場に出回っていることから、多くの方が足裏かかとの状態にお悩みを抱えているということが想像できます。普段、人目につかない部位だからこそ、靴を脱いだりサンダルを履く時期は、かかとのお手入れが行き届いているかどうか、気になりますよね。今回は、厄介なかかとの角質ケアについてと、角質について、角質は体からのメッセージであることを、リフレクソロジーの観点からお伝えします。

角質の正体は「鎧」だった?!

足裏には、全身の臓器や器官と繋がる「反射区」と呼ばれるものが存在しています。ここを刺激すると、各臓器や器官に直接触れずに間接的に刺激することができます。例えば、かかとは骨盤腔内の反射区ですが、ここに角質が多くついている方は、リフレクソロジストでもある私が今まで施術してきた経験では、冷え性や女性特有のお悩みをもっている方が多いようです。

また、小指の下、足裏の外側は肩の反射区です。ここに硬い角質がついている時は、相当な肩こりに悩まされていることも多いですし、頑張り屋さんの象徴ともいえます。これについては後半で改めてじっくり書いていきたいともうので、ここではサラッと流させてください(笑)

足裏につく角質は、歩き方のクセや、合わない靴を無理に履いていた結果、負担がかかる場所にできるという考え方もあります。その考え方を否定するわけではありません。ですが、リフレクソロジストの観点からすると、その対応する部位に疲れが溜まっているという見方をします。言葉を変えると「弱っている」。だから、「鎧」である角質を身に着けて守ろうとしているのです。

しぶとい足裏のガサガサには、保湿で対処を!

足裏、かかとがガサガサする理由は、乾燥だけではありません。また、寒い冬だけではなく、季節問いません。かかとのガサガサのお悩みは、何のセルフケアをせずにそのままでいると一年中かさついていることが多いです。

かくいう私も以前はそうでした。常に足裏がガサガサしているのにも関わらず、仕事上ストッキングが必須だったわりには、お手入れをしていなくて、ストッキングを履いた瞬間からいくつもダメにしたことがあります。角質が分厚くなってくると、無理やり爪でひっかいてとることができてしまうから、強引にむしりとってケガをするということを何度も何度も繰り返していたのです。

先述しましたが、かかとの反射区は子宮や卵巣など、婦人科系の臓器が対応しています。ここにしぶとい角質がついていると、例えば生理痛やPMS、何らかの婦人科系トラブルに見舞われている人が多いようです。

リフレクソロジーでは、プッシュしてイタ気持ちいい反射区に対応する部位に疲れが出ていると考えられます。このほかに、角質も疲れが出ている部位を守っている、という考え方ができます。かかとの角質ケアをすることで、気になる症状にアプローチすることができますが、反射区の様子からお疲れ度合いをみるものなので、医療行為ではありませんし、それとは異なります。

例えば、分かりやすくお伝えすると、「今、もしかしたらこの部位にお疲れが出ているかも……心当たりがあれば一度診てもらってもいいかもね」というようなアドバイスをさせていただくような感じです。ですが、ここではかかとの角質を保湿してつるすべかかとを目指すところを目標としているので、反射区からの体調不良の話は一旦横においておいてください。

まずはセルフケアとして、お風呂上がりにかかとの角質を保湿するところから始めましょう。

かかとの保湿

かかとの保湿に欠かせないのは、ボディオイルやクリーム。しっとりとさせたいので、こっくりとしたテクスチャーのものがおすすめです。例えば私はリフレクソロジーの施術に使用している「ライスキャリアオイル」という米ぬか由来のオイルを使っていますが、コクがあるクリームであればお好みのものでOKです。さらっとしたクリームだと物足りないと感じることがあるので、何度か時間をおいて重ね塗りするなど工夫をしてみてください。

また、クリームを塗る時におすすめなのが、かかと反射区のケアです。手にオイルやクリームをとったら、さっそく行ってみてはいかがでしょうか。

<かかとの保湿・手順>

イメージはこんな感じ。手でかかとを包むように。

1.手で包みこむようにしてかかとに手を置いたら、そこから円を描くようにクリームやオイルを塗る。かかとの両サイド(くるぶし側、くるぶしの下あたり)と足裏側のかかとをまんべんなくほぐします。

2.足裏と甲全体、指1本1本にクリームを塗り、左右の親指で足裏全体をほぐします。ほぐしたり圧をかけて「気持ちいいな~」「痛気持ちいいな~」と感じるところは重点的にほぐします。

3.手の指と足の指を組んで、足の指を広げる。こうすることで、指1本1本に血流が行きわたります。

足元を温める

「肌の生まれ変わり」とも言われているターンオーバーで自然に剥がれ落ちるはずの古い角質が、そのままどんどんたまっていくと、足裏の角質は次第に厚くなります。その結果、血流が悪くなって冷えを引き起こすため、足元を温めて血流を促すことも大切です。

サロンで使用しているフットバスに湯の花入浴剤を入れています。

足元を温めるには「フットバス(足浴)」がおすすめ。39度から40度くらいのお湯に、お気に入りの入浴剤を入れてよく混ぜて足を入れます。浅めの洗面器をフットバスとして使う場合は、お湯が非常に冷めやすいのがデメリット。バスタオルでフットバスごと包んだり、手元にお湯を入れたポットを用意するなどして、お湯が冷めたら足してください。

フットバス×アロマ精油

精油を1、2滴プラスすることで、芳香成分が体にたいする働きや機能を高めてくれます。たとえば柑橘系の精油には末梢血管を広げる性質があります。血行が良くなるので、冷え対策におすすめです。私のイチオシは比較的安価で入手しやすいオレンジスイート。またはブランドにより値段は異なりますが、国産ゆずがおすすめです。柑橘の角質の元である「ケラチン」(たんぱく質)を分解する効果もあるので、お手入れに活用してみてください。

また、柑橘ではありませんが、国産生姜の精油を入手できるようであればぜひ一度試していただきたいです。海外産地の「ジンジャー」だと、私たちがイメージしている生姜の香りでない場合があるので、香りを確認して購入することが大事です。

以前私が店頭で試した時、想像以上の香りの強さにむせたことがあります(苦笑)。店頭で購入する際は、実際に香りを試すことをおすすめします。そして、「国産の生姜精油」と出会うチャンスがありましたら、ぜひ入手してみてください。この精油とフットバスは最高です。足元からポカポカと温めてくれます。ちなみにサロンでも人気です。

フットバスに入れる際に、直接精油を入れるのはタブーとされているので、小さじ2分の1~1杯程度のキャリアオイルか小さじ2杯ほどの重曹、大さじ1~2杯程度のエプソムソルトに1、2滴を落としてからよく混ぜてお湯に入れます。お湯に入れた後、粉が良く溶けるようにもよくかき混ぜてから足を入れて、十分に温めてくださいね。

「足元を温めた後の保湿」を習慣にすると、かかとの角質がだいぶやわらかくなってくるのを体感できるでしょう。ただ、それでもしぶとい角質とのお付き合いがなかなかやめられない方は、一度だけ角質を削るというケアを選択するのも、ひとつの手段かもしれません。

プロの「角質ケア」施術を受けてみる。

角質ケアに慣れていない方が自分で処理すると、例えば、フットファイル(かかとの角質を削るやすり)や軽石などを使うと、どこまで削ったらよいのか分からなくなって、最終的に足裏に傷をつけてしまう可能性があります。

自分で削るのが怖いな、と感じたら、プロのフットケア施術を受けるという選択もあります。最近では、リフレクソロジー施術と角質ケアが受けられるサロンもありますし、フットケアだけを扱うサロンも以前よりは増えてきたように思います。口コミなどを調べて、信頼ができる、納得のいくサロンを探してみるのもひとつの手です。

自分で処理をする場合は、角質を削った後はしっかりと洗い流して、クリームなどでしっかり保湿をし、寝る直前まで靴下を履いて保湿成分をしっかりと浸透させることが大切です。サロンで施術を受けた場合でも、入浴後は無防備な肌になっているので、保湿を丁寧に行ってくださいね。

おわりに ~かかとケアは一日にしてならず~

角質を感じることのないすべすべなかかとを目指すには、毎日の保湿ケアがとても重要です。実際、人目につかないかかとよりも、常に外気にさらされてるスキンケアやメイクに時間をかけたくなる気持ちも、とてもよくわかります。だけど、日々体重を支えて頑張ってくれている「足」のケアもぜひ行い、毎日続けてみてくださいね。


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