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【第921回】ドラッグビジネスから仕事の定義について考えた。 - Madoka Sawa https://voicy.jp/channel/632/100996 #Voicy

【第921回】ドラッグビジネスから仕事の定義について考えた。 - Madoka Sawa
https://voicy.jp/channel/632/100996
#Voicy

ドラッグビジネスはなぜ駄目なのか?

いかがお過ごしでしょうか?
澤でございます。
先日、コメントですね、何のために働くのか?という問いをいただいてちょっと話をさせてもらったわけなんですけれども。
今日はちょっとそれにまつわるというか、繋がるような内容ですね。
仕事というものの本質について少し考えてみようかなと思うんですけれども。
この前、ラーニングフェスティバルというちょっとしたイベントがあるんですが、そのプレイベントで話した内容をこちらvoicyでも紹介したいと思います。
どんな内容かというとですね。
ドラックビジネス、ここから仕事の本質というのをちょっと炙り出したいんですね。
何でそんな物騒なものを連想していていったんだっていう話なんですけれども、これは僕自身がですね。
前に勤めていたMicrosoftという会社の中で、サイバークライムセンターのセンター長をやってたんですね。
サイバークライム、サイバー犯罪に関する情報発信をしていて、そのおかげでですね。
犯罪というもののメカニズムについて、ずいぶん興味を持つようになったんですね。
言っておきますけど、やる方じゃないですかね。そうじゃないんですよ。
そこは明確に言っておきますね。
やる方じゃなくて、そしてどうやって身を守ればいいかということを考えるというそっちの方が専門ですからね。
勘違いなきよう。
さて、ということで犯罪というもののメカニズムに色々、こう興味を持ってからですね。
サイバー犯罪というのと同じように、もうグローバルで、ものすごく根付いてしまっていて、かつ巨額の富を悪い奴らに提供しかねないっていうのが、ドラッグビジネスなんですよね。
サイバー犯罪とドラッグビジネスっていうのは、おそらくは儲かる犯罪の中では双璧なんじゃないかと思います。
ただ、サイバー犯罪もまぁある意味そうなのかもしれないですけれども、ドラッグビジネスは極端にこの傾向が強いのが、儲かるのは、ほんの一握りの人で、あとの人たちは犯罪者側も搾取の対象になってるっていうことなんですね。
そしてドラッグビジネスっていうのが、なんでそもそも犯罪なんだっけっていうところにもちょっとフォーカスを当てたいんですけれども。
ドラッグビジネス、お薬ですね、麻薬を取り扱うビジネスになるわけなんですけれども、そもそもこれ何で犯罪なんでしょうか?
これはですね、いろんな理由があるんですけれども、一応今はですね、法律で禁じられているからということなんですが、なんでそもそも法律で禁じられているのかということなんですけれども、体にすごい悪影響を与えますよね。
そして、場合によっては、その幻覚とか何とかって言うので暴れちゃったりなんだりして他の人に迷惑をかけるっていうこともありますね。
ということで、ドラッグそのものというのが、人間に対してものすごく悪いインパクト与えるから、禁じられているかというのが、もちろん一つの理由になるわけなんですけれども、ビジネスという観点でちょっと紐解いていくとですね。
これは、基本関わる人の大半が全く幸せにならないビジネスなんですよね。
というのも、ビジネスというのは、本来何のためにあるのかというと、これは社会貢献ですね。
社会貢献というのは、世の中を良くするために行うのがこれがビジネスの事業ということになってくるかなと思います。
ですけれども、ドラッグビジネスの場合には、世の中は決して良くならないんですね。
何のためにああいうビジネスが行われるのかというと、一番最終的な購入者、要するに麻薬を使う人っていうのは、偽物の幸福感を手軽に手に入れるために、ドラッグを買うわけですね。
ドラッグを使うとupper系、downer系という大体2つに分かれるんですけども、すごい興奮してワーとなるのと、リラックスする、これdowner系って言うんですけど、大体そういうものと種類はあるんですけどもいずれにせよ、両方とも脳を騙してるんですね。実際に状況だったりとか、環境だったりとか、そういったものが良くなってるわけではなくって
脳内だけでまぁ何かの物質をですね。
無理やり分泌させて偽物の幸福感を与えるっていうのは、これはドラッグの本質になります。
そして、その麻薬を使う人ってのは、一時はそれによって何かハッピーな気持ちになるんですけれども、結局その薬が切れてしまうと、現実世界にまた戻っちゃうので、目の前の厳しい現実をまた立ち向かわなきゃいけなくなるわけですね。
でっらつらくなって、またそれに逃げるというそれの繰り返しになるんじゃないかなと思うんですが、では、そこに至るまでに関わる人たちっていうのは、どうなるのかっていうと、例えば一番最初の生産者ですよね。
例えばコカインだったら、コカの葉を作る人。
ヘロインだったら、ケシを育てる人。
マリファナだったら、大麻を育てる人。
という感じで農家さんがいるわけですよね。
そしてそれを一生懸命作るわけです。
MDMAみたいな合成麻薬だったら、科学者みたい人たちがちょっと関与するかもしれないですね。
こういった人たちはとにかくお金のために、そういったものを作るわけですね。
末端でどういうことが起きるかなんていうのは、もうある意味、ステップが長すぎちゃってですね。
本人たちあまりピンときてないかもしれないですね。
ですけど、いわゆる通常の農作物だと、まぁ例えば景気の影響を受けたりとか、天候の影響、気候の影響をもって生活困窮する可能性があるんですけど、だいたいこの手の麻薬の原料っていうのは、安定的に収入が得られたりするんですね。
これまた問題なんですけれども。
ですんで、やってることは違法だし、誰かが喜ぶようなことでもないのかもしれないんだけど、お金のためだけにやると、さらにそれを精製、加工っていうのをしたり、流通経路ですね。
一緒懸命運ぶという仕事をしたり、最終的には売るという売人と言われる人たちですね。
そういったステップを踏んだりとかして最終的にはまぁ中毒者の手元に届くわけなんですけれども、もうこれ全員、誰かを幸せにするためにやってるのかっていうと、基本的にお金のためなんですよね。
もちろんそれによって家族を食わせてるんだっていう人もいるかもしれないけれども、その稼ぎ方というのは、その養ってもらってる家族も胸を張って自慢できるものでは決してないわけですよね。
残念ながら、ということで、要は誰もハッピーになってないと、食うためには仕方ないんだっていう風に言うかもしれないけれども、結果、誰1人ハッピーになってなくて、最終的には胴元になってるようないわゆる麻薬王という人が1人だけ儲かってウハウハしているという状態なのかなと思います。
もちろんその人達もですね。
常に戦争状態、警察と戦ったりとかですね、競合相手と戦ったりということで、安穏として暮らしている人達と違って、ずいぶん差があるんじゃないかなと思いますけれども、ということでこのビジネスってのは結局、誰もハッピーになってないわけですね。
何でこんなことを言ってるのかということなんですけど、まず自分の仕事、これ多分これを聴いてる方でドラッグビジネスに従事している方はいらっしゃらないと思うんですけれども、えーまず自分の仕事すごいつらいとかですね、しんどいとかっていうふうに感じている方いらっしゃるんじゃないかと思います。そんな自分をですね。ちょっと分析して欲しいんですね。
最終的に自分がやっている仕事というのは、誰かを何らかの形でハッピーにするビジネスに組み込まれているかどうか、そしてそのハッピーにするというプロセスに入っていることが、自分にとっては誇りに思えたりとか、やりがいに繋がったりするんだったら、これはですね、より一層仕事に没頭しちゃっていいんじゃないかと思います。
しんどいかもしれないけれども信じるものがあるんだったら、これはですね、頑張る価値がもしかしたらあるかもしれないですね。
ただ、その実感よりもつらさの方が圧倒的に増しているとか、上を行っているとかですね。
あるいはそもそも最終的なそのビジネスの目的っていうのが、特に自分が興味がない、おまけにこの仕事はしんどいとかだったら、もしかしたらちょっと変えた方がいいかもしれないですよね。
そんな感じですね。自分の仕事、どの部分を自分は担ってるんだっけということを客観視して、最終的にその全体のサイクルで誰がハッピーになってるんだっけっていうことを自分の中で納得できるかどうか、いろいろ考えて欲しいですね。
そしてそれに対して貢献しているっていう実感が得られるんだったら、仕事続けてもいいし、あんまりそうは思えないなというのであれば、違うやり方とか違う考え方っていうのを模索してもいいかもしれないですね。
一番ちょっとしんどいのは、何か知らないけれども、お金のためだから仕方なくやってるんだっていう状態。
これはあんまりハッピーな状態じゃないかなと思ったりもします。
ということで、ちょっと今日は長く喋っちゃいましたけれども、自分の仕事というものを紐解く上で、どの部分で自分は人類を良くすることに貢献しているのかを考えてみてはいかがでしょうか?

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