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これから必要な能力はAdjust力

2週間の休暇をいただき、熱海と五島列島で友人総勢50人以上の友人と共に過ごし、『最高』としか表すことができないくらい充実した日々を過ごしました。


ただ、飲んだくれるような旅ではなく、この旅で意識したのは『読書』と『語り』。様々な生き方の話、ビジネスの話、未来社会の話をしてくれる優秀な友人も多く、朝から『語る』ことも多く、そして合間の時間を縫いながら、ひたすら本を読み続けることをしていました。

様々な領域の話をし、読書を重ねる中で、頭の中を目まぐるしく様々な概念、思考がかけて行きました。

・脳科学と心理学の共通点
・FacebookやGoogleがてがけるビッグデータによる情報寡占と富の独占
・解釈コントロール
・頭がいいとは何か
・AIがもたらす未来と正しい理解
・Teamとは何か、そして、強いチームとはなにか?
・課長、部長などの昇格ではなく、人は何を目指すべきなのか?
・国の役割、存在意義の変化

思いつくだけでもこんな話題を永遠に討論し合い、考え、個人的な結論を導いてきました。

こうやって、思考や価値観、社会情勢に対して話し合える『友人』がいることがなによりも幸せであり、その友人が様々な領域で第一線でビジネスへ挑戦しているからこそ、その意見一つ一つが新鮮で、『心地よい』という感覚をえていました。

様々な概念、言葉が並び、なかなか抽象化できないものが多い中、一つ生み出した言葉が『Adjust=調整力』というものでした。これからは人、組織、社会、そしてテクノロジーがAdjustしていく未来なのではないだろうか?

『リバウンドを制すものがゲームを制す』by スラムダンク
のように
『全てをAdjustできるものが人生を制す』by中島
というふうになるのではないだろうか?(半分冗談です笑)

今回はこのAdjustという言葉に至った理由、どんなAdjustが必要なのかを4つの観点から書いていきたいと思います。

1.人・組織においてのAdjust
2.ITへのAdjust
3.地方へのAdjust
4.未来へのAdjust

*ただし、今回はこの1のみ笑

1.人・組織においてのAdjust

働き方改革、カルチャー採用、エンゲージメント、1on1、ドリームマネージメント、モチベーション、ティール組織、インテグラル理論、7Sなど今まで人を管理していくことがマネジメントだというような基準からどれくらい人を活かしていけるかという方向性へと代わりつつある。

産業革命が機械化、大量生産、自動化、自律化などを経ていく中で、組織も衝動型、順応型、達成型、多元型、ティール型などへと変わり続けています。情報革命やAI化を通じて、整理された情報収集とクラウドを使った簡易アクセス、そしてAIを通じた情報の調理などが可能となり、この世の中のめんどくさいを解決してくれてます。

では、これからの人・組織はどこへ向かうのだろうか?
そこにこの『Adjust』がkeypointとして隠れていると私は考えています

ソーシャル物理学にあったように現在、情報というものは一方通行ではなく、スクランブルのような形で行き来ししていますが、その情報がかけ合わさり、1つのTREND=今の正解らしきものが生み出される。多様性が謳われる中、未来の答えが浮き彫りになり始めた段階だと認識しています。

その答えが『超個人主義化時代』というもの。リアルにも仮想空間にも様々なコミュニティが生まれ始め、個人個人が潜在的に抱いていた価値観が顕在化し、それぞれの生き方に見合うビジネスを含めたライフスタイルを選択するようになってきました。昔であれば3高と呼ばれていた高身長・高学歴・高収入と言ったものや3種の神器を持つこと、ブランドを求めることなどがだんだんと求められなくなってきました。

そういった中で、彼らの中心の価値観は人から社会から承認を受けることよりも自分の価値観や人生をどれだけ『自己実現』できるかが主たるものへと変わっています。

であれば、組織に属する目的も変化するということです。その変化とはブランドや給与などの承認を満たされる環境よりも、社会貢献性やカルチャーなどの生き方にどれだけ紐付いてるかが重要となります。

つまり、ここで企業組織は時代とともに『Adjust』していかないといけません。

今までは安定やブランド、給与などある程度目に見えやすい、定量化しやすいものを用意することが人から選ばれるために必要なもの=採用優位性だったかと思います。
今ももちろん、新卒の就活ではこのような大手志向なども根深く残っていますが、小さな変化が生まれてるのも事実です。

もう一つの変化が定着です。転職文化が横行し、終身雇用の破綻などを踏まえて、長期的に働きたいと思える企業の対象が変化しています。
今までは終身雇用=安定。これが企業に仕える意義でありましたが、そこが破綻した今、何を目的に企業へと定着するのでしょうか?
行き着く答えが、『自己実現』の場所としてこの組織が相応しいか。というものになります。もちろん、その自己実現に必要なものは個人により様々であり、給与を求める人、仲間を求める人、社会貢献性を求める人、成長や裁量を求める人、様々なものがあります。その中で、自分たちはどのような組織であるべきなのか、環境として従業員に何を提供できるのか。

そういった、企業が果たすべきミッションはお客さんや社会に対してであるVISIONだけではなく、従業員に向けたPromiseまでも掲げ、組織を『Adjust』していかなければなりません。

その再定義から始まり、組織全体をReinvent(再発明)していかなければならないということです。そのために組織構造、評価制度、教育制度、採用制度など様々な既存ルールを変え、経営層の意識を変え、未来あるべき組織増へと『Adjust』していかなければなりません。

昔と比べ、組織というものが変化していくにつれて、その明確な答えというものがなくなってきたというのも事実です。つまり、答えはないけど、最適解は存在する。その最適解を追求していく様が『Adjust』という行為なのではないだろうか?

人は変わり続けるからこそ、組織も変わり続けなければならない。

組織に存在する人により、答えが変わり、未来ジョインしていく仲間により、その答えも変わり続ける。そういった変化を喜びに感じ、Innovationを生み出し続ける。そういった『Adjust』し続ける力がこの人・組織にも必要なのではないだろうか?


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