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すべて"何かのせい"なら楽になれるのだろうか?(『すべて潜在意識のせいでした』)

( 僕たちは本当にしたいことを探す旅を続けているだけ )

潜在意識のことは既に学んでいた。潜在意識とは、普段私たちが無意識と呼んでいるもののことだ。

タロットと聞くと大抵の人は占いの道具だと思うのだろうけれど、色にも意味をもたせて描かれたタロットカードの絵柄は潜在意識が陥りやすい状況を集めたものだということは、余り知られていなかったりする。つまり、タロットカードは占術よりも心理学的な意味合いの方が強い。本来なら占いよりもカウンセリングやセラピーで使われる方が、より効果的なのではないかとすら思っている。

人が意識的に思っている「○○がしたい」「〇〇が欲しい」という考えは全て"顕在意識"と呼ばれている。しかし、〇〇したいと思っているのにう悪いかない、逆に××したくないと思っているのに、××ばかりしてしまう。こんな相反する自分の言動に悩まされている人は、案外少なくはないと思う。

それらは全て"潜在意識のせい"である。
潜在意識は脳をパーソナルコンピューターに喩えるなら、レジストリにあたる。つまりは履歴と呼ばれるものが近い。潜在意識は本人ですら覚えていないような、膨大な過去の記憶の中の、特に"嫌だったこと"を重点的に覚えている。仮に「○○したい!」と願っていることがあっても、過去に○○しようとしたとき、或いは似たようなことをしようとしたときに、失敗をして恥をかいてしまった、誰かに嫌なことを言われたり、嫌な態度をとられたという経験があると、潜在意識は顕在意識に反対をして”○○しない"という選択をしてしまう。

顕在意識はどう足掻いても潜在意識には逆らえない。何故なら、意識の割合は潜在意識>顕在意識で、そのパーセンテージは97%と3%。頭の中に100人の人がいて、多数決で何をするかを決めているとだとしたら、97人は潜在意識の情報をもとに意見を出してしまう。潜在意識の中に嫌な記憶があるままだと、何をしたい、どうなりたいと願っていても、結局は何も出来なかったり、同じ失敗を繰り返してしまう、人の頭はそういう作りになってしまっている。

なりたい自分になるために、やりたいことをやれるようになるためには、潜在意識を変えなければならない。嫌な記憶を無意識の内に溜め込み、そのことにより小さな冒険も、新しい挑戦も避けようとしてしまう無意識を意図的に塗り替えなければ、何も思う通りにはいかない。そして、そのための本書である。この本は、潜在意識が何であるか、どういう癖を持っているかを知っている方がワークの意図する場所がわかるので、しっくり来るだろう。更にアファメーションを知っていれば、自分に対して言い聞かせることの重要性についても腹落ちがしやすくなるだろう。

現実を変えるために必要なのは行動を変えることだけど、行動を変えるためには思考を変えることが必要になる。

なにかにもやもやして、うまくいかない現実に腹を立てているのなら、この本に記載されている

「夢・目標・願望を書き出す」
「自分の良いところ悪いところを書き出す」
「しあわせになる許可を出す」

などのワークに真剣に取り組んでみるのも一つの手だと思う。ああ、それから、自己欺瞞という自らが作り上げた小さな箱から出ることも忘れずにいたい。


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