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「そんなに休みたいのかね?」

有給休暇(年次休暇)の話です。

役所に入って4年目に、目指せ有休完全消化を掲げていました。
残日数2日となったとき、最後のラストスパートのため申請した際に課長から言われた言葉です。
今は言ってはいけない言葉ですね。

十数年の役所人生の中で、有休を完全消化したのは2回です。
うち一回は自宅で倒れてそのまま入院したため、有休が大量に吹っ飛んだせいです。なぜ療養休暇ではないかと言うと、上司に療養休暇はダメと言われたからです。謎です。上司の評価が下がるからかな?

これだけ聞けばブラック寄りの職場かなと思うかもしれませんが、民間に比して有給休暇の取得ははるかに公務員は取りやすいと思います。
ほかにも、細々とした休暇もあるため、有給休暇でなくてもそちらの休暇を取得しているケースも多々ありです。なので見かけ上の有給休暇取得状況よりも実際には休暇を取得している可能性が大ですね。

実際どのくらい休んでいるのか

厚労省のHPより
厚労省のHPより

これで見ると、令和3年(2021年)で平均12.3日だそうです。指定都市だと14.2日とさらに増えます。
多いとみるか少ないとみるか。ちなみに民間は平均10.3日だそうです。

パット見てわかる通り、全体の職員の数が少ない自治体ほど休みは取りづらいと言えます。①風土が古いから ②各職場に余剰人員がいないから といったところでしょうか。

公務員は初っ端から休める(可能性がある)

労働基準法では、有給休暇の付与は半年後に付与となっていますが、公務員はたいてい入った瞬間に付与されます。
つまり4月1日から休むことが理論上可能です。
ゴールデンウィークの飛び石にぶつけられます。
凄いっすね。やってる人を見たことないけど。

他の休暇とか職免とか

入学式・卒業式とか、子どもの看護のためとか結婚したとか勤続〇〇年だからとかで、有給休暇とは別に休みを取得することが出来ます。
また、地方公務員法で定める職免というのもあります。長が認めたもの、例えばワクチンの副反応だとか、スポーツ大会でなんか出場したりとかで、仕事しなくていいよという扱いになるものもあります。
ここら辺は所属長と人事によく相談してください。

振替休暇

休日に仕事した場合は、振替で休むことが可能です。

療養休暇

これについてはいずれ別に書きます。
あまりいいものではない。

休みやすさとかはどうなのか

こればかりは人と時期による、としか言えません。
例えば税関係なら確定申告の時期にまとめて休もうものなら大変でしょう。なので予め有給休暇を使い切るよう言ってくれる上司ならいいですが、そうではないとそのまま休暇を捨てることになります。
観光関係でイベントのハイシーズンになると、毎週末出勤しないといけないので、振替休暇がたまってしまい、その結果有休は消費できなかった、ということもあります。
年度末になると単純に仕事が終わらなくて土日出勤、ということもありますね。
考え方が古い職場では「休まない=えらい」というシンプルな評価軸が出来ていることがあるので、ドンマイとしか言いようがないですね。

結局のところ、権利だ権利!と叫ばないと休めない職場は無理に休んだところで別のところで軋轢が出るんで、そこは日頃からみんなで休める雰囲気を作っていくのが大切だと思います。
例えば、職場全体の有休休暇取得状況をこまめに共有するなら、目標日数に比して足りてる足りてないの判断を上司に言いやすくなりますよ。

たまに全く休みを取らない人がいますが、家にいてもすることが無いとかそんな理由で休まないらしいので、無視して大丈夫です。
ワークライフバランスは重要ですよ。


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