エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人事件」
どうもこんにちは。
本日もやって来ました、青空文庫を紹介していこうというお時間です。
本日はこちら。
エドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人事件」です。
翻訳は佐々木直次郎さんです。
こちらはエドガー・アラン・ポーの著作権が切れたのではなく、翻訳の著作権が切れたのでしょう・
エドガー・アラン・ポーと言えば、江戸川乱歩のペンネームの由来になった人ですね。
つまり、江戸川乱歩の心の師匠と言ったところでしょうか。
さて、こちら一行目。
分析的なものとして論じられている精神の所作用は、実は、ほとんど分析を許さぬものなのである。
何いってんだ、あんた。
続きを読んでみよう。
ただ結果から見て、それらを感知するにすぎない。そのなかでもわかっていることは、精神の諸作用を過分に身につけている人にとっては、これこそなによりも生き生きとした楽しみの源泉である、ということだ。
多分ですけれども、「心理学とか精神分析とか好きな人は、すぐ『あ、あの人、唇に指をあてたってことは不安がっているってことだね』とか言ってメッチャ楽しそうだけど、あんなのただの後付けじゃん」ということだと思います。
こちら、佐々木先生の翻訳は、1951(昭和26)年が初刊なもんで、使っている言葉が割と難しいです。
なので、読書初心者にはあまりオススメしません。
もう在宅生活が退屈で仕方がなくて、難易度が高いのに挑戦したい方はどうぞ。
「モルグ街の殺人事件」は、デュパンという人が、モルグ街で起きたそれはそれは残忍な、人間業とは思えない殺人事件を解決する、という話なのですが、このデュパンってヤツがですね、
まどろっこしくて面倒くさい。
地の文の一人称である“私”は、このデュパンと仲良くなり、一緒に住むようになり、この事件の解決劇を共にすることになります。
この”私”の精神力の強さを賞賛したくなります。
あと私は、ミステリー大好きなので、半分くらいで犯人がわかってしまいました。
もちろん、細かいトリックとかはわかりませんでしたが、ああ、あいつね、わかるわかる、という感じでした。
それがですね、半分のところで訪れちゃうんですよ。
その後ずっと、デュパンが推理を小出しにし続けるんですよ。
まどろっこしいわ!!
と、こちらは思うわけですが、ずっと読み続けるわけです。
だって正解を知りたいから!!
踊っています。
完全にエドガー・アラン・ポーの手のひらの上で踊っています。
それはそれはキレイに。
ミステリーは目の前に犯人とトリックという人参をぶら下げられるので、読者という馬は走り続けるしかないのです。
みなさんも是非走ってみてくださいね!
元々私、ミステリーが好きでして、名探偵コナンや金田一少年の事件簿を子どもの頃から読み漁っていたんですね。
それで、20歳の時に江戸川乱歩を読み漁ったんです。
その後に、コナン・ドイルやエドガー・アラン・ポーを読むとですね、
「あれ?この事件知っているぞ」
という現象がしょっちゅう起きるんです。
何故ならば、コナン・ドイルやエドガー・アラン・ポーを読み漁った江戸川乱歩を読み漁った天樹征丸と青山剛昌を読み漁った私が読んでいるからですね。
ミステリー好きにはよく起きる現象なのだと思います。
お仲間の方、いらっしゃいましたらお友だちになりましょう。
紹介になったのかどうかよくわかりませんが、エドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人事件」でした!
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