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【青空文庫】中勘助「独り碁」

みなさまいかがお過ごしですか?
私は段々昼夜が逆転してまいりました。
よくない。これはよくないぞ・・・!

さて、青空文庫を紹介するお時間です。
本日はこちら。

中勘助の「独り碁」です。
お恥ずかしながら、中の作品を始めて読みました。
ざざっとどんな人だったのか調べてみると、夏目漱石の弟子の一人に数えられる一方で、文壇とは距離を置く「孤高の作家」だったそうです。
人生の長い時間をかけて、色んな場所に暮らしたようです。

さて、こちらの「独り碁」。
谷中の真如院というお寺に仮住まいをしていた時に、一人で昔の天才棋士の名局を、碁盤に並べる、という随筆です。
ものすごく短いので、気軽に読めます。
文体も爽やかで読みやすいと思います。
個人的には是非、朗読して欲しいです。
文章が本当に無駄がなく美しいのです。
景色が見えるというよりは、涼しい温度を感じるというか、風や水の音が聞こえてくるのではないか、と言う気がします。
そう、体感に訴えて来る感じがあります。
こういう文章は是非、声に出して味わって欲しいし、役者さんの声を通して聞いてみたいとも思います。

青空文庫の朗読が流行っているらしいですが、私はこの作品をオススメします。
子供向けではないので、そういう目的には使えませんが・・・。

美しい日本語、味わってみてくださいね!

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