過受容

過受容 1

過受容はあまり聞き慣れない言葉だと思いますが、これは一見して過干渉の対となる言葉のようで、実は子供にとっては同じ悪影響を引き起こします。

過受容している主たる養育者は、子供のことをよく理解していて、怒ることもせずいつも丁寧に対応していて、理想の優しい主たる養育者のように見えます。
しかし、過受容する主たる養育者の子供は、過干渉されてきた子供と同じ症状を見せてしまうようになるのです。
我を通して言うことを聞かなかったり、主たる養育者が少しでも予想と違った対応をすると怒ったりします。

なぜこのような子供になってしまうかというと、過干渉の所でも書いた『責任』がキーになってきます。主たる養育者との関係において、責任の所在がどこにあるのかということです。
即ちそれは、子供側に責任がかかっていて、子供の心理としては『自己責任』を感じすぎてしまって同じ症状が出ています。

過受容している主な関わり方
・子供がサインを出していないにも関わらず、先読みして対応している
・発した言葉や声によって、察して対応している
・怒ったり泣いたりしたら、願いを叶えている
・怒らせたり泣かせたりしないように接している

自己責任を感じさせてしまうことの詳しいことは、後題の「責任恐怖症」の所で書きます。

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