第17号 2022.01.21

■ 摂取エンタメ記録

Reading:『マイ・ブロークン・マリコ』1話

SNSで話題になった漫画が永野芽郁さん主演で映画化されるというニュースを布団の中で知る。リツイートで漫画が回ってきていたので早速読んでみた。

ああこのひりつく感じ久しぶりだな、と思った。山田詠美や嶽本野ばら、壁井ユカコの作品を読んでいた頃によく出会った、痛くて切なくて、どうしようもないような。

現段階では永野芽郁さんがどのようにシイノを演じるのかまったく想像がつかない。タイミングが合えばぜひ観てみたいと思う。

Listening:『アフター6ジャンクション』

- 特集:「ゲームオブスローンズ」プロデューサーに直撃インタビュー

これ、すごく良かったのでGoT履修済みの方にはぜひ聞いてもらいたい。

以前GoTについてのnoteの中で、「作品内における女性の描かれ方はMeToo運動の影響を受けて変わったのか」と書いたのだけど、その答えもあった。

Q. この物語の中で例えばアリアは自分で戦うことを選んだりとか、サンサは非常に冷酷で強かな支配者になっていきますし、デナーリスは解放者としての道を選ぼうとしていて。非常に女性が戦う物語であって、かつ女性の問題はある。一方で専制君主制の問題からの民主制への動きというのも物語の中で描かれていたと思います。それは例えばMeTooなどの現在の情勢を組んだものなのか、それとも最初から考えていたものなのか、それは作り上げていったものか、が知りたいなと思いました。

A. 女性の描き方については、僕たちがジョージの原作を読んで面白いと思った要素の一つなんです。この物語は誰にとっても優しくない世界が舞台ですが、特に女性にとっては優しくない世界です。女性キャラクターたちには男性キャラクター以上のいろいろな困難が立ちはだかる。そういう状態の中で生きていかないといけない。女王でもない一般市民の女性たちの選択肢がいかに限られているかということを描いているわけですが、その中でもアリアであったりサーセイであったりデナーリスであったりサンサが、女性であるがゆえのいろんなハードルを乗り越えて自分の道を築いていく姿が、原作を読んでいてすごく惹かれた部分なんです。さらに彼女たちが目的を達成するためには、自分自身を裏切ったり、いろんな代償を支払わなければはならないという姿もこの原作に惹かれた一つの理由でもありました。ですので、そういった要素というのはMeTooのいろんな動きが出てくる前から描かれていたものです。このドラマシリーズでも、世の中にそういう風潮が出てくる前から描いてきました。でも、女性たちがそれぞれの困難をどうやって乗り越えてきたのかを描きたいというところは同じですね。

他にも、長い時間を使えるドラマシリーズだからこそできたキャラクターの描き込みや視聴者へのメッセージの伝え方の話、宇多丸さんと宇垣アナの好きなキャラクターの話も面白くて、とても聞き応えがある回だった。

やっぱりもう一度順を追ってオープニングの映像を見たいよね。

Watching:『ヴィンチェンツォ』2-3話

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