【日経記事】新興国、反欧米に染まる日

新興国、反欧米に染まる日:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73135080Y3A720C2TCR000/

記事要約

グローバルサウスの国々が世界の現状に不満を募らせている。このままだと孤立するのは西側だということになりかねない。
ロシアのウクライナ侵攻に対して、世界は西側陣営、中ロ陣営、中立派の3極に別れているが、西側寄りの立場の国が131カ国から122カ国に減り、ロシア支持の国が29カ国から35カ国に増えている。

西側諸国に不満を抱いている理由

理由は主に3つある。

①いまの国際システムが米欧主導であり、自分たちの意見が十分に反映されていないこと

人口や各国の経済状況はかなり変わっているはずなのに、現在の国際体制は戦後から変わっていない。
グローバルサウスは国の数も多く、人口も多い。これらの国々を取り入れた体制にしないと国際社会として成り立たないところまできていると思う。

②対ロシア制裁に伴うエネルギー、食糧価格の値上がりで、自国の安定が脅かされていること

経済制裁というものがどれだけ効果を発揮するのかは常に疑問を思っている。
確かに戦争している国と経済的な繋がりを持つことは抵抗感がある。
しかし、経済制裁しても反発している国同士の繋がりを強めるばかりで分断がかえって進んでいるだけのように見える。
解決方法は分からないが、どうするのが良いのか考え続けていきたいと思う。

③グローバルサウス内に過去の植民地支配への怒りや反発が渦巻いていること

この問題は根深い。先日オランダのルッテ首相が過去の奴隷制について謝罪をしたと記事で読み、衝撃を受けた。今までだったら考えられないことだけど、大きな一歩だと思った。
だけど、これだけじゃ足りないだろう。今まで発言が出来なかっただけで、グローバルサウスの国々はずっと不満は抱いているのだろう。

これからの西側諸国

3つ目の問題は特に過去に起因するだけに、過去の反省からどうグローバルサウスと関係を深めていくのかを考える必要があるなと感じた。
その上で1つ目と2つ目にどう取り組むかを今後の状況を見守っていきたい。

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