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読書感想文

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#小説家

【選書】僕を作った15冊の本たち

 どーも、筑前助広です。  今回は、2023年1月13日に開催された馳月基也先生との特別対談&サイン会「時代小説のすゝめ」に際して展示された、僕が強く影響を受けた15冊の本を特別にnoteで公開いたします。  どれもおすすめなので、気になったものは是非お手に取ってください。 <関連> ※イベントの様子を載せています。 ◆ 宣伝 本題に入る前に宣伝です。  現在、僕はカクヨムコン8に2作品を出しています。どちらも面白い時代小説なので、読んでいただけますと嬉しいです。感想や拡

【読書記録】孤剣―用心棒日月抄(藤沢周平)

読了日 2016/03/11 <あらすじ> 藩主毒殺の陰謀の証拠書類を持って姿を消した者がいる。藩取り潰しを目論み、公儀隠密も暗躍する。お家の危機を救うべく密命を帯び、青江又八郎は再度脱藩した。所は江戸、用心棒稼業で糊口を凌ぐ日々、目指す書類は何処に――。 用心棒の行く先々で、次々起こる怪事件を、江戸に生きる人々の人情に織りあわせて描く、時代小説の魅力を鏤(ちりば)めた長編小説。シリーズ第二作。 <感想> シリーズ第二作。読み終えた時、孤剣とは何だろうか、と考えた。 孤独

【読書記録】用心棒日月抄(藤沢周平)

読了日 2015/07/22 <あらすじ> 家の事情にわが身の事情、用心棒の赴くところ、ドラマがある。青江又八郎は二十六歳、故あって人を斬り脱藩、国許からの刺客に追われながらの用心棒稼業。だが、巷間を騒がす赤穂浪人の隠れた動きが活発になるにつれて、請負う仕事はなぜか、浅野・吉良両家の争いの周辺に……。江戸の庶民の哀歓を映しながら、同時代人から見た「忠臣蔵」の実相を鮮やかに捉えた、連作時代小説。 <感想> 藩の政争に巻き込まれた主人公が、脱藩し用心棒稼業と藩の刺客を迎え撃ち