映画感想「かもめ食堂」
前々からタイトルだけは知っていたかもめ食堂。その可愛いくて癒されそうな響きとインテリアや調理器具食器がオシャレという口コミが気になりつつもずっと見る暇がなかったのですがとうとう見ることが出来ました!
かもめ食堂の舞台はまさかのフィンランド!
最初はてっきり日本の海辺の町が舞台かと思っていたらなんと舞台はフィンランド!フィンランドの首都ヘルシンキで主人公のサチエが一人でやっている小さなお店が舞台でした。
かもめ食堂のインテリアがオシャレ!
かもめ食堂の映画に出てくる鍋や、食器がオシャレという口コミがやけに気になっていたので、そこも最初から注目して見ました。まずはお店の内観がとっても素敵。壁が淡いブルーと白のツートンで無垢材と思わしき木のテーブルと椅子達がシンプルにオシャレで、調理場でサチエが使っている鍋やフライパン、コーヒーセットも洒落ているのですが、それらを丁寧に使う姿は誰しも「あぁ、こんな丁寧な生活したいな」と思わずにはいられないと思います。
ミステリアスな登場人物たち
かんこ鳥が鳴くかもめ食堂にある日一人のガタイの良い男性がふらりと入ってきてコーヒーを頼んだと思ったら「美味しい淹れ方を教えてやる」と言って突如コーヒーの美味しい淹れ方講座が始まったり、何日もお店の外からこちらを睨みつけて来る中年女性がいたり、マサコさんは自分のカバンがなくなったのに「大事なもの、何か入っていたかしら」と謎めいた発言をよくするし、何よりフィンランドでかもめ食堂を開き外国語も流暢に操るサチエ自体も私にはとってもミステリアスでした。
謎が多くて見た人たちと感想を交換したくなる
あのおじさんはなぜ唐突にサチエにコーヒーの淹れ方を教えたのか、サチエがミドリに合気道の膝行を教えながらシナモンロールを作ろうと思いついたり、マサコの無くしたカバンが見るかるものの中身が森で拾って無くしたはずのキノコが大量に詰まっていたり、挙げ句の果てには港で見知らぬおじさんからネコちゃんを預けられたり時々「なんでやねん!」とツッコミを入れたくなりました(笑)マサコのカバンの中身がキノコなのは何かの暗喩で別の意味があるのかなと思うと誰かととても話したくなってしまいました。
人に作ってもらったほうがうまいの分かりみ
映画中では「コーヒーは人に淹れてもらったほうがうまい」「おにぎりは人に作ってもらったほうがうまい」というセリフが出てきます。確かに同じ材料を使っていても誰かが自分のために手をかけてくれるとそれだけで魔法がかかったかのように特別な味がしますよね。育児中の今は!特に!!切にそう思います!!ファミサポに預けているとき最初は時間とお金を惜しんで適当な食事で済ませたこともあったのですが、小さなカフェながらこだわりを持ったお店のランチプレートとコーヒーをいただいた時に、お腹以上に心が物凄く満たされて夜まで気持ちがいっぱいでお腹が空かない(どんだけ笑)ことに感動して以来、ファミサポの時はちゃんとしたランチをいただくことにしています。
ありのままのその人を受け入れるかもめ食堂
かもめ食堂に訪れたミドリもマサコもトンミもマッティもリーサも皆事情を抱えている雰囲気があるものの映画の中で詳細までは語られません。サチエも深く聞くこともなく、お店にきた人たちにコーヒーを振る舞い続けます。ありのままのその人たちを受け入れ、徐々に交流を深める姿はなんだかとても素敵で見習いたいなと思いました。この映画では流れを盛り上げるために大きな事件や問題が起こるということが全く無く、常に時間がゆったりと流れていてその中で人々の事情が少し垣間見えるだけなのですが見終わった後に森で深呼吸したような落ち着いた気持ちになれました。
和食、シャケおにぎりが無性に食べたくなる!
最初はかんこ鳥だったかもめ食堂も最後には満席になる程賑わうにつれ登場する食事メニューも増えて行きます。最初は画面越しに甘い香りが漂ってきそうなシナモンロール、生姜焼き定食に焼き魚定食、トンカツに唐揚げ定食、そしてサチエのこだわりのおにぎり。どれも日本では定番のメニューですがやけに美味しそうで見終わる頃にはシャケおにぎりが無性に食べたくなりました。
まとめ、かもめ食堂を見て良かったこと
ハリウッド映画のようにスカッとする要素は無いし、感動のあまり大号泣することもなければ、とても勉強になった!という「快感や知識など何かを得る」ということはないけれど、幼児育児で日毎に終われる毎日にゆったりとした深呼吸を送り込み、ちょっと明日は丁寧にご飯を炊いておにぎりを作ってみようかなと思える心の余裕をくれました。せっかくなので明日はストウブでご飯を炊いて少し大きな切り身のシャケを焼いて子供と一緒におにぎりを食べてみようと思います!
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