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施術に入るほど元気になる秘密

《施術をすればするほど疲れる人と元気になる人》

エステティシャンやリラクゼーションセラピストはとにかく体力が必要だとされている。8時間の労働時間に3件、4件と施術しその度に全身全霊で目の前のお客様に尽くすのだから体力が要るのは紛れもない真実だ。

人によっては、お客様から邪気と言われるネガティヴなエネルギーをもらったと言って精気を吸い取られたような状態になることもある。

だが、私が今までに会って来たエステティシャン、セラピストの中で、特に体格が良かったり筋肉質でないのにも関わらず「仕事をすればするほど元気になる」「身体がすっきりする」「精神が整う」と言っている人が何人もいた。

彼女たちは、仕事前に風邪を引きかけていてもトリートメントに入ればすっかり治ってしまうそうだ。

施術に入れば入るほど「疲れる人」と「元気になる人」ではいったい何が違うのだろうか。

《癒してあげたい気持ちを持つと疲れる》

人の中に「癒し」という名前のお風呂があると想像してみてもらいたい。

お風呂があれば蛇口もある。栓もある。

「癒してあげたい」セラピストは、お客様は自分で蛇口をひねることが難しいのだから手伝ってあげなくてはいけないと考えている。いや、セラピスト自身のお湯をお客様のお風呂に注いであげることこそが癒しの仕事だと考えている人もいるかもしれない。

お客様が自主的にそのお風呂に栓をしてくれるならお湯は溜まりやすいが、栓が傷んでしまっていたりあえて栓をしないお客様もいる。当然お湯は溜まらずセラピストは疲弊することになる。

「誰かに〇〇してあげたい」と思うことは優しい思いやりから来ているように思える。だが、癒してあげたいという気持ちはセラピスト側が勝手に持つもので、実際にお客様が癒されるかどうかはお客様次第である。

残念ながら「癒されない」と無意識に決めているお客様もいたりする。

いくらセラピストが「癒してあげたい」と思ったとしても癒されるかどうかはお客様が決める。お客様が癒されたければ癒されるし、癒されたくなければ癒されない。

とてもシビアだがこれが現実。

癒される為にサロンに来ても、その瞬間に癒されたくないと思ってしまえば癒されることはない。

もう一度言う。

「癒されるかどうかはお客様が“決める”こと」なのだ。

エステティシャンやセラピストがお客様のお風呂の湯量や湯加減やそれを満たすスピードなどについてコントロール出来ると考えているなら、それは傲慢なことかもしれない。

もしコントロールしようとするなら、お客様の中に「人にコントロールしてもらうもの」という依存心を芽生えさせてしまう恐れだってある。

なぜ施術に入れば入るほど精気を吸い取られて疲れてしまうのか。

それはお客様の「自分を自分で癒す力」を信じられないが故に、自分のエネルギーをお客様に注ぎ過ぎて消耗してしまうことが原因かもしれない。

《元気になるセラピストに共通すること》

施術に入れば入るほど元気になってしまうエステティシャン、セラピストに共通すること、彼女たちが大切にしていることがある。

それは、「仕事が好き」「トリートメント自体が楽しい」「お客様に会いたい」というモチベーションで働いていることであろう。

お客様が癒されてくれるから仕事が好きなのでも、お客様が気持ちよかったと言ってくれるから楽しいのでもなく、ただ純粋に手を動かすことや人の肌に触れることやお客様の話を聴くことに楽しみを見出している。

要するに「お客様の為」ではなく「自分の為」に仕事をしているということ。

それに加えて、もう大前提として「施術に入れば入るほど元気になってしまう」と思い込んでいるのだからそうならないはずはないのである。

彼女たちが大切にしているのは「体力をつけておくこと」でも「邪気をもらわないように結界を張っておくこと」でもなく、「仕事を楽しむこと」であり「自分らしく働くこと」なのだ。

そして不思議なことでもなんでもなく、彼女たちに会ったお客様はもはや勝手にと言っていいほど癒され元気になって帰っていく。

先ほどのお風呂の例えで言うと、このようなセラピストたちはお客様のお風呂にお湯を溜めようとするのではなく、自分のお風呂にお湯を満たす様子をさりげなく見せているようなものかもしれない。

それもごく純粋に楽しそうに。

「私の栓も傷んでたんですが、こんな風にしたらお湯が流れ出にくくなりましたよ。自分で蛇口をひねる方法はこうやって見つけました。お湯の温度は低めですが、これが私の心地いい温度なんです。幸せです。」

そう言っているかのようにお客様に向き合い、肌に触れ、手を動かしている。

当然ながら「癒してもらいたい」お客様や、「癒されない」と決めているお客様はこのようなサロンに行くことはない。

もしくは、彼女たちとの出会いによって自分で自分のお風呂を満たすことを覚えるようになる。

セラピストはますます自分らしく、楽しく仕事に取り組むことが出来るようになるのだ。

《レイキの考え方より》

私はレイキ(霊氣)について詳しくは知らない。だが、私がやっている施術のスタイルがレイキそのものであると言われたことがある。

それは、ベッドに横たわっているお客様を「気で包まれた存在」として認識していること。滞っている気が流れやすいように道を整えること。お客様の道をいじるのではなく、「私」と「私が繋がっている世界」の間に流れる気を捉えてお客様に通すようにすること。

自分のエネルギーをお客様に注ぐのではなく、大気中や宇宙空間に充満しているような大きなエネルギーが私と言うパイプを通してお客様に流れ込むようにすることである。

これは、私がそんな能力を持っているということではなく、あくまでもそんなイメージを持ちながら施術を行っているということである。

これによって、私は自分のエネルギーが削がれるような気分になることは今まで一度もなく、むしろお客様のおかげで自分の気の流れが良くなる気がしている。

《まとめ》

①人は誰でも自分で自分を癒すことしか出来ない

②癒してあげようとするから自分のエネルギーを消耗する

③純粋に「仕事が好き」という気持ちが自分やサロンのエネルギーを高める

④「施術に入ると元気になる」と思い込むことで本当に元気になる

「人を癒したい」という想いはとても素晴らしいものです。世の中で自己を犠牲にしてまで頑張っている女性たちが明日からまた穏やかな気持ちで過ごせるように、という崇高なモチベーションを否定する気は全くありません。

セラピスト、エステティシャン自身も今まで辛いことがあった時にそんな風に誰かに癒されたり大切にしてもらうことで前に進めて来たと言う経験があったでしょう。

ですがその想いを掲げる前に、一旦もう少し深く自分のことを見つめて欲しいと思っています。

人に癒されたと感じた時、あなたはその人の言葉や手の温もりを受け取って「癒されること」を自分で決めました。

何よりも大切なことは「癒してもらおう」という気持ちではなく、「自分はもう癒されてもいい」という想いになることや「癒されよう」と決めることではないでしょうか。

お客様がご自身で癒されるために私たちセラピストはどんな存在でいたいのか、何を提供していきたいのかについて考えをやめないでいたいですね⭐︎


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