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夜が明ける 西加奈子
直木賞受賞の経歴を持つ、
西加奈子さんの長篇作。
貧困、虐待、過重労働。
理不尽な人生を歩んでいく、
2人の青年の物語です。
彼らのような経験をしたことはないのに、
その痛みを知っているような気がして、
重い話にも関わらずページを繰る手が
止まりませんでした。
不幸な誰かの話ではなく、
いつも私の隣にあって、
いつ迷い込んでもおかしくない人生の話。
それともすでに、
迷い込んでいるのかもし
なみ スージー・リー
波打ち際に立つ女の子。
波の様子を窺っています。
おもむろに手を伸ばして波に触れ、
打ち寄せる波と追いかけっこーー。
こちら絵本なのですが、何が面白いかって、
色は青と黒の2色だけ。
さらには文字もありません。
そんな限定された表現にも関わらず、
波と戯れる女の子のはしゃいだ声や波の躍動が伝わってくる…。
子どもと楽しめる夏の一冊です。