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夜が明ける 西加奈子
直木賞受賞の経歴を持つ、
西加奈子さんの長篇作。
貧困、虐待、過重労働。
理不尽な人生を歩んでいく、
2人の青年の物語です。
彼らのような経験をしたことはないのに、
その痛みを知っているような気がして、
重い話にも関わらずページを繰る手が
止まりませんでした。
不幸な誰かの話ではなく、
いつも私の隣にあって、
いつ迷い込んでもおかしくない人生の話。
それともすでに、
迷い込んでいるのかもしれない。
希望のある話では無いけれども、
私たちで希望のある話にすることが
出来るのではないか。
朝を待つのではなく、迎えに行く。
そのための物語。
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