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ミニマリストに通じる「引き算」の法則

最近視聴したYouTube動画で、企業を成功に導く「引き算」の法則というのが取り上げられていました。
身の回りで思い当たることがありすぎて、仕事だけでなく家事についても振り返ってみると、近年注目されているミニマリストにも通じると思ったのでご紹介したいと思います。

①「引き算」の法則とは

「多くの企業が窮乏ではなく、消化不良で息絶えている」

これはヒューレット・パッカード共同創業者のデービッド・パッカード氏が1995年、仕事を増やし過ぎる一方、減らすことはほとんどしない企業リーダーの危険性について警鐘を鳴らした言葉である。

あまりに多くのリーダーが仕事を増やすことで報酬を受けている現在、この言葉は27年前よりも真実味がある。仕事を増やすことが元来、悪いわけではない。だが、スタッフや機器、ソフトウエア、ミーティング、規則、研修などを野放図に増やしていると、組織や運営があまりに複雑になり、社員は疲弊し、仕事に支障が出る。

大半の企業の場合、「引き算」が成功の鍵となる。

By Robert I. Sutton 
スタンフォード大学教授(経営科学工学科)で、共著に「Scaling Up Excellence」がある

企業を成功に導く「引き算」の法則 - WSJ https://jp.wsj.com/articles/why-bosses-should-ask-employees-to-do-lessnot-more-11664330010

②削減すべき無駄な仕事トップ3

 上記引用元で削減すべき無駄な仕事がいくつか挙げられているのですが、確かに自分の周りの仕事の中で大部分を占めているなと思いました。特に、支店や営業所などの現場と言われる部署よりも、本部部署(企画、経理、人事など)に当てはまります。

1.ミーティング
 私の所属する部署ではミーティングは基本30分とするルールがありますが、他部署とのミーティングはいつも1時間ほどかかります。5〜10人くらいの出席する会議の中で、時々、一部の人が個別の会話を始めることがあるのですが、その場にいる人たちの時間が奪われているなと思うことがあります。
 リモートワークが浸透した今。コミュニケーションの重要性が叫ばれる中ではあるのですが、会議に費やしている時間は膨大です。ミーティング内で行われる雑談からイノベーションが生まれることはほとんどなく、見直さないといけないと思っています。

2.記録管理
 日誌、入出庫管理表、授受管理簿、経緯記録票、稟議書、報告書、受付簿、送付書など。様々な記録管理をする手続が沢山あります。記録することは必要なことですが、過剰になっていないか、手続が煩雑になっていたり、重複していないか見直したいですね。
 リモートワークによって手続がだいぶ電子化されましたが、電子的なワークフローのせいで非効率になっているケースも多くみられます。

3.電子メール
 毎日何十通ものメールを読み、返信するべきか判断し、必要に応じて返信メールを作成する、ということが業務になっている人もいるのではないでしょうか。私も思い当たる節があります。情報共有のために自分がCCに入れられて、無駄にメールを読まされていることもあります。必要な人にのみメールを送る、メール作成に時間を裂かずに電話するなど、工夫できることは沢山ありそうです。

③時間をかけずに済ませたい3大家事

1.料理
 料理が趣味である方を除き、毎日の食事に時間をかけていては、自由な時間が奪われてしまいます。献立を考え、食材を買いに行き、調理し、配膳し、洗い物をするという工程一つ一つを見直すとかなり効率化できると思います。
 時短メニューにする、メニューを固定化する、便利家電を使う、品数を絞る、そもそもの食事回数を減らすなどです。

2.洗濯
 これは私が嫌いな家事なのですが、洗い方や干し方など、こだわるとかなり難易度が高くなります。
素材や汚れによって仕分け、それに応じた洗剤を選び、洗い方を選び、洗濯機にかけ、乾燥機にかけるものとかけないものを分け、素材に応じた干し方で干します。
 わが家では乾燥機にかけても大丈夫なシワになっても気にならない服を選んで買っています。柔軟剤は使わず、乾燥機で乾かしています。セーターなどデリケートな服だけ自然乾燥しているので、手間がかかりますが、ほとんど気にならないくらいです。

3.掃除
 年末の大掃除って、日本人だけの慣習なんでしょうか?日頃から少しずつ掃除しておけば年末にわざわざ疲れることを残しておかなくても良いんじゃないのと思ったりします。
 日々の掃除も面倒に感じるので、できるだけ手間や時間がかからないよう、モノを減らしておく、床にモノを置かない、凸凹を無くしておくことが大事です。
 実は衣替えも年末の大掃除と似ています。四季がなければ、そもそも衣替えというものがないと思いますが、わが家にも衣替えはありません。単純にクローゼットに収まるだけの服しか持たないからです。

④ミニマリストの考え方

 ミニマリストとは、自分にとって不要なものを手放し、本当に必要なものだけを手元に残すライフスタイルですが、「引き算」の法則と似通っているとこらがあると思います。
 どちらとも、無駄を排除することで生産性を上げ、時間にゆとりを持ち、本来やりたい事(やるべき事)に注力できるようになるという効果があるからです。
 仕事やプライベートに関係なく、これらの考え方を取り入れていけば、最低限必要な仕事や家事が短時間で済み、本来の業務や創造性のある仕事に時間を割いたり、プライベートで大事な時間を多く取ることができるんじゃないかなと思います。
 実践するのは簡単ではないですが、できるところから小さく始めてみようかなと思いました。


最後まで読んで頂きありがとうございました。
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