春はその手の内に、
最近の忘備録。
新しい写真を撮りにいこうと思いつつなかなかできていない。季節の変わり目だからかあっという間に目の前に広がる風景が変わるから、逃したくない景色で溢れているはずなのに。
最近の家事のBGMはアルプスの少女ハイジである。小さいころ好きで、懐かしいなあと見ていたのだがどうやらそのころ見ていたのはダイジェスト版だったらしく、記憶にないエピソードもちらほら。今見るとけっこううるうる来てしまうシーンが多くつい手が止まってしまう。ちなみにうちの母はリアルタイムで見ていたらしく、驚くほど細かいエピソードを覚えている。
谷崎潤一郎と小川洋子を並行して読んでいる。谷崎の細雪を読むのはこれで3、4回目くらいだが、読めば読むほどおもしろい。句読点が恐ろしく少ないのに、恐ろしいほどすらすら読んでいて気づいたらけっこうな時間が経っている。谷崎の小説を読むと、文字を読むというのは、物語を読むというのは本質的に快楽を伴うことなのだ、と思う。小川洋子の小説は閉ざされた世界での静謐な日常の話が多くて、ブローティガンの西瓜糖の日々を思い出す。アンネの日記が原点にあるらしい。「限定された状況を生きる」人を優しくときに厳しく描くところは個人的にすごく学びたいところで、こういう小説書けたらなあといつも思う。
それでは、また。
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