8.3

朝、保育園の持ち物をリュックにつめていると息子がだーっと寄ってきて、バッグを持ってパパに渡し、いくいく〜だっこー!という感じでとてもテンションが上がっていたので、いつもより早めに保育園へ。楽しそうに行ってくれててほんとうにありがたい。

のだめカンタービレを夫が大人買いしたので、これまで読んだことなかったので一気読みする。最初ギャグマンガかな〜と思って読んでいたら数巻経ってあれ、そうじゃないなと気づき、最後の方になるとシリアスな部分の方が多いくらいで、こう、軽いタッチがメインのマンガはすごくシリアスな場面が際立って、いきてくるなあ、と実感させられたのだった。通しで読み終わって、ああこれは才能をめぐる物語だったんだな、と思ったのだけれど、そしてそれについてぐるぐると考えているのだけれど、あまりうまく言語化ができておらず、もう一回、頭から読もうかどうか、みたいなことを考えている。

神童、才能のある子どもを、gifted childと言うけれど、この物語は、主人公ののだめが、この「神様から与えられたピアノの才能」と、向き合い、生かすまでの過程を描いているんだなあ、と思ったのだった。

こういう才能をテーマにしたマンガを読んでると、天才の話であって自分とは関係ないな〜と思っていたのだけれど、このマンガを読み終わって、ふと、いやそんなことないよなあと思ったのだった。私たちは多かれ少なかれ、みな、得意なことやあまり苦もなくできること、自分なりの興味関心、そして好きや得意を発揮できるポジションや環境、応援してくれる人たち、を、「与えられて」今ここに生きている。たまたま声をかけられて始まった仕事や、大学でたまたま受けた授業がおもしろくてその分野に興味を持ったりとか、ふとしたきっかけというのは、そのときはあまり意識しないけれど、「そのへんに転がって」いて、ふと、どうして自分は今この場所で、こういう仕事とか、子育てとか、家事とかやってるのだろう、と疑問に思うこともあるし、「それが本当に自分のやりたかったことか」どうか、と自分に問いかけるとわからなくなることも、そうじゃないと思うこともあるけれど、「与えられた」環境で、仕事で、場所で、与えられたものと向き合って、それを生かしていく、というのは、ひとつの勇気ある、生きる姿勢だなあ、と、なんだかのだめを読んで勇気づけられたのだった。

それでは、また。


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