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11.8

チキンのトマト煮込みのトマトソースだけが余ったのでたまねぎ、にんじん、エリンギ、牛ひき肉を足してミートソースにした。煮込んでいるあいだキッチンの椅子に座って読書の日記を読んだ、ささやかだけどゆったりとしたきぶんを味わえて幸せになった。

息子はもう大人用のごはんの方がおいしいらしく、離乳食と違ってパクパク食べる。だからなるべく味付けは塩だけにして薄味で仕上げることにした。それでもミートソースは美味しくて満足。

お風呂ではカーヴァーを読む。短編集も残すところあとひとつ。いちにちいっぺんずつのペースがちょうどよくて、この本を買ったのは数年前でそのころはおもしろくなくて買いっぱなしだったのだけど今読むとべらぼうに面白い。ときどきこういう本が現れる。前は細雪がそうで、今後はダロウェイ夫人がそうなるのではと思っている。カーヴァーのようなストーリーを、小川洋子のようなディテールと共に、谷崎のような文体で書けたら最高だなと思う。カーヴァーの短編か持つ生のリアルさと非現実性がぬるりと入り込む恐怖と、唐突に終わるあっけなさみたいなものがめちゃくちゃ良い。こういうの書いてみたいけど書きたいといって書けるものではなさそうだから難しい。

それでは、また。

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