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セルフケア、問題。

気づいたら、先月入院してから1ヶ月ほどが経っていた。ついこのあいだのことのような気がするのに、日常生活に戻ってからはやっぱり毎日毎日が圧倒的に早くて、あっと言う間に過ぎ去ってゆく。今週ももう金曜の夜で、一週間を無事終えられたことにほっとする。

急遽入院したから、入院準備なんてまったくしてなくて、それこそ替えの服をはじめ一から夫に持ってきてもらった。

とはいえいつ退院になるかわからないし、というわけで、セルフケア系のグッズは頼まなかった。具体的にいうと、ピンセットとか、爪切りとか、シェーバーである。ズボラで面倒くさがりだから、普段からこまめにしている方じゃなかったことのバチが当たった。

入院中、すくすくと身体から伸びてくるこれら「要らないもの」がどんどん気になってくる。持ってきてもらえばいいんだけれど、それぞれバラバラの場所にあって頼むのが大変だったので、明日お願いすればいいや...と思いつつ一日一日が経って、結局退院の日になってしまった。

退院して、爪を切ってムダ毛たちの処理をして、久しぶりに湯船に浸かって、次の日一週間ぶりのメイクをすると、かつてないほどすっきりしたし、癒されたし、テンションがあがった。

なるほど、これが「セルフケア」というやつか、と、なんだか初めてすとん、と腑に落ちた。

さっきも言ったけれどいかんせんズボラで面倒くさがりなので、これまで人に会わない平日はメガネどすっぴんだったのだけれど、退院後は自宅安静の日でも、一日家で仕事をする日も、薄くだけれど化粧をするようになった。キリっと気が引き締まるし、仕事に対しても「よし、やるぞ」という気分になる。何より、洗面所とか玄関でふとしたときに鏡を見るときに、メイクしている自分はちょっと嬉しくなる。

臨月を目前に、身体はどっしりしてきて服は似合わないし、というかもう着られる服が1、2着しかないし、足や顔はむくむし肌は荒れるしで、そんな良くないコンディションだからこそ、なんとか化粧したり髪型を変えたりで、自分のテンションをあげたくなっているんだと思う。

化粧に全然興味がなくて、化粧は周りの人へのマナー、くらいにしか思ってなかったけれど、ここへ来て、メイク道具調べたり、買ったり、メイクの仕方を学んでみたいな、と思うようになった。早速インスタやLIPやキナリノやネットで調べてみると、今までまったく自分の目に入ってなかったような世界がわんさか広がっていた。ああ、きっとメイクの世界は、「セルフケア」の世界は、奥が深くて、それでいてとっても楽しいんだろうなと、思わせてくれるものばかりだった。

この歳になって、初めて自分のためにメイクをしてみようと思った。楽しみがひとつ増えたようで嬉しい。産後はバタバタだろうから、だからこそ、毎日ちょっとずつでもメイクしておきたいなあ。

ところでメイクを楽しみにする問題点は、いかんせんお金がかかり始めるのと物が増えていくところなのだけれど。そことのバランスは、おいおい考えよう...。

それでは、また。

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