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現代に蘇る舞台芸術

ラブライブサンシャインの映画が公開されたので見に行ってきた。私はアニメは好きだけれどいかんせんストライクゾーンが狭すぎて(萌え要素とか、いかにもなアニメ仕草とか声が苦手で、どちらかというとリアリティのあるアニメが好き。最近だとリズと青い鳥とか、just because!、月がきれいなど。後ろふたつはhuluやアマゾンで配信されているのでぜひ。)、なかなか新しいアニメに出会えていないのが悩みだったのだが、そんな折弟が勧めてくれてはまったのがラブライブだった。

ラブライブは女の子ばかり出てくるけれど萌え要素が少なくて(というかむしろ萌えの仮面を被ったスポ根だ)、女性でも比較的抵抗が少ないと思う。それでもアニメ的声やキャラクター、仕草に溢れているのにどうしてラブライブにははまったんだろう...とたまに疑問に思っていたのだが、今回映画を見てわかった。

それは、ラブライブがミュージカル仕立てだからである。

映画では冒頭から7分ほど音楽シーンなのだが、日常シーンから突然歌が始まる(このシーンは現在YouTubeで公開されている)。まるで、というよりミュージカルまんまだ。そう考えると、舞台がかった台詞や仕草も納得がいく。嘘くさく思えていたものが、とたんに舞台上の究極のエンターテイメントに代わってゆく。

今や高尚な芸術となっているオペラやバレエ(そしていくつかのミュージカル)も、もともとはもっとエンターテイメント性の高いものだったはず。そう思うと、ミュージカル仕立てのアニメというのは現代に蘇ったオペラとかバレエなのではないか...

...というと大げさだけれど、そういう風に位置付けるとラブライブは舞台芸術の最先端を行っているのかもしれない。初めて見たときも歌とダンスのアニメの再現性に驚いたが、その技術が見るたびに磨きがかかっているからさらに驚きである。

萌えだから、女の子ばかりでてくるから、オタクっぽいからとか思わずに、ぜひ見てほしいアニメである。

それでは、また。

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