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誰かの日常が、ある場所へ

誰かの日常が、ある場所へ――。

このたび、準備を進めていたインバウンド向けショートストーリーウェブマガジン(相変わらず長い)、mono.coto Japan(モノ・コト ジャパン)をオープンしました。

従来の、日本の観光スポット情報を発信するサイトではなく、そこに住んでいる人のリアルな日常とともに、日本のモノ・コトを海外から来る旅行者に伝えていきます。

もともと自分が知らない国を旅行していたときに、「おすすめ観光スポット」とか「イチオシレストラン」とか「買うべきお土産10選」とか、そういう記事はたくさん手に入るけど、もう少し、その国の人たちがいったいどんな生活をしているのか、そう道ゆく地元の人を見ながら、この人は何を考えて、何に悩んで、誰を愛して、いつ笑ったり泣いたりするのか知りたいな〜と思っていたのが発端です。

その後東京で、自宅の泊まれる本屋books1016をオープンさせて、今度は自分が旅行者を受け入れることになったときに、やっぱりどこ行くの?と聞いてもよくある観光地名が返ってきて。もう少しこういうところも紹介したいな、とか、近所のローカルなお店を紹介したら喜んでくれることがあって、もっともっと、ローカルな目線から、その人のリアルな生活とともに日本を伝える、つまり、日本の“手触り”を伝えることはできないかなと思っていました。

さて、じゃあ日本語版はなぜ存在するのかというと、日常・生活を記録していきたいからです。従来のメディアでは削ぎ落とされがちな、ささやかで、地味で、ときにみじめにもなりうる、でもだからこそ一瞬輝くような瞬間がある、そんなリアルな生活の側面を記録していきたいのです。

そうすることで、翻っては自分の生活をまた違った視点から見ることができるかもしれない。そしてその先に“多様性の積み重ね”があるはず。これはまだまだ直観にすぎず、生活を記録しそれを読むのが単純におもしろい、というのもあるのですが、そう思うからこそ「生活を記録していくウェブマガジン」というのを、最低10年くらいかけてひとつのささやかな“文化”に育てていければなと思っています。

さてさて、オープンしたとはいえ、ウェブデザインも編集も翻訳もすべてゴリゴリ手動かつワンオペのため、デザインやトーンはこれで完成というわけではなく、これからも少しずつ手をかけてブラッシュアップしていきます。バグなど見つけたらお手数ですがここのコメント欄でおしえていただけますと助かります...!

(早速現在、Microsoft Edgeで一部画像がきちんと表示されない問題が発生しています...泣)

また、以前ライターさんの募集は随時行なっております!詳しくはこちら:

現在のところ、10名ほどのライターさんにステキな記事を書いてもらっています...涙。 東京だけでなく、というかむしろ東京以外にお住まいの方の方が多いので、「私こんな辺鄙なとこ住んでるけど大丈夫かな...」みたいなのはお気になさらず(以前、こうしたお問い合わせをいただくことが多かったので)。

それでは、スローペースな更新(月8〜10本くらい)になりますが、朝電車の中つり革につかまりながら、お昼おにぎり片手に、夜寝る前ベッドの中でごろんと、ゆったり誰かの生活に浸ってみたくなったときに、ぜひ訪れてください。


それでは、また。


PS. いつまで経ってもお知らせ系の投稿が苦手である。まず、ふだんの「である」調で書くか「です・ます」調で書くかという悩みから端を発し、「いや〜長いかな?そもそもお知らせ系というのは誰かに読んでもらえるのだろうか...いやいやでもお知らせしなくてはいつまで経ってもオープンしたとは言えないではないか」という思考を行ったり来たりしながらなんとか書き終える。

ポチっと投稿ボタンを押したあとは一日中そわそわして落ち着かない。だから夜に投稿するのである(というのは嘘でギリギリまでデザイン修正を行なっていた)。お知らせ系投稿というのはどうしたら心穏やかにできるようになるのだろうか...。

(カバー写真:@_akino8 さまより。インスタ投稿に一目惚れしてしまった方です。ぜひぜひのぞいてみてください。)

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