FANCL(サプリメント)を#マーケティングトレース


今日はFANCLのサプリメント事業に注目してマーケティングトレースを行いたい。

政治面では追い風も、技術面ではリスクあり!

政治的な面で外せないのは、『カンブリア宮殿』でも言及されていた「機能性食品表示制度」だろう。このおかげで、FANCLが育ててきた技術力を消費者へアピールすることができるようになった。また、経済面では、いわゆる「爆買い」効果以外にも、「人々の可処分時間が減っている」ことも挙げられるだろう。健康にいい食事を自分で作っている暇はないので、必要な栄養をサプリで手軽に取りたい、というニーズが増えてきているのだと考えられる。また、社会面ではいわゆる「平均寿命の伸長」が(手垢がついたフレーズだが)大きい。健康寿命を延ばしていきたい、という人々のニーズは高まる一方だ。だが、私は向かい風も吹き始めていると考えている。それが「ウェアラブルデバイスの普及」だ。もし人々にとっての権威が「信頼できるメーカーが作っていること」ではなく「身に着けているデバイスが教えてくれること」に移るようなことがあれば、FANCLのブランドにとっては大きな脅威になるだろう。

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