見出し画像

Women in agile Tokyo conference2024を終えて

Women in Agile Tokyo Conferenceを終えて、イベント全体を振り返りながら、いくつかの洞察について書きたいと思います。

Women in Agile Tokyo conferenceとは

 Women in Agile Tokyo Conferenceは、IT/ソフトウェア開発に携わる組織/事業イノベーションを推進する「女性リーダーとその支援者」のためのイベントです。IT業界では技術革新や顧客ニーズの変化が早い中、より柔軟な適応力と自律的な協働が求められています。しかしながら、旧来型の開発手法や男性中心の組織運用が枷となり、女性を含む多様な人材がリーダーシップを発揮しずらい環境があります。
 そこで本イベントでは、自ら変化を起こしたい人々をターゲットとし、パフォーマンスが発揮されやすいコミュニケーションや働き方の仕組み、キャリア形成に関する事例等を共有・議論しあい、明日からの行動に繋げていく行動変容を促進することをねらいとしています。

結果で見るWiA Tokyo Conference2024

第二回目である今回はハイブリッド開催でした。大降雪があったにもかかわらず、100名近いオンサイト参加者とオンライン配信が滞りなくできたのは、会場スタッフ、コミュニティのボランティアスタッフの皆様の経験の賜物です。本当にご協力をいただきありがとうございました。

一個のピースを見つけにいく大切さ

公募に採択された方々の発表トラックでは、多様なバックグラウンドの方が等身大の経験と学びを、心のうちも含めてオープンに語るという、とても身近に感じれるものばかりでした。

チャレンジの過程で向き合う自分の気持ち、そして自分自身の変化の言語化について聞けるのは、
WiAならではかなと思います。
見てわかると思いますが、本当に身近な原体験のものばかりです。気負うことはありません。これを見た方、ぜひ来年あなたのストーリーを共有いただければとても嬉しいです…!

https://confengine.com/conferences/women-in-agile-tokyo/schedule

仕組みを作る仕組みが必要

Keynoteスピーカーの伊藤先生が、コーチという役割やコーチを作るコーチデベロッパーの育成の重要性、スポーツコーチのジェンダーギャップ等についてお話してくれました。

多様性の実現は容易では無いが、まだまだその意思決定の大半はマジョリティ層(男性)にあり、人によって問題意識が異なるので施策の継続性や文化の定着がなされにくい。
しかし実際の選手の半分は女性であり、その女性選手陣がジェンダーに関係することで我慢することなく力を発揮するためにはコーチにも多様性が必要だ

Keynote: 個が輝く社会に向けて〜スポーツ界での挑戦〜

新入社員の時は女性が半分、管理職層になると12%ちょっとと激減する一般企業の抱える問題が、スポーツ業界でも起こっていることがわかりました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230731/k10014148061000.html

その中でも、文化庁委託事業としてコーチ育成のプログラムを設立し、指数関数的にコーチを増やす仕組みを作るという仕組みが素晴らしいと思いました。スポーツ活動における指導には、フィジカルな関わりが多い分、言葉だけではない、体罰などの深刻な問題も多くニュースに取り上げられています。これらの問題も、女性指導者が増えていくことで発生率が抑えられるのかもしれない、という希望も感じられました。

無意識だった領域にライトを当てる

「コーチは男性がするものである。」
「女性は子育てで大変だこらコーチは任せられないのではないか。」
ーこういった私たちが無意識に持っているバイアス「アンコンシャスバイアス」を認識するのは、自分だけでは結構難しいと、講演中のワークに見事にハマりながら思いました。無意識だった領域にライトを当てるには、「無知の知」。
対話や、他の人からのフィードバックから、自分の考え方や知り得なかったことを学ぶことができます。

話を切り出す思い切りと当事者意識

そこで後半のOSTでの一コマ。このようなアジェンダが提案されていました。

「女性が感じる男性との働きづらさについて」
「女性◯◯というイベントを嫌厭する女性について」
「男性と働く上で思うこと」
「セクシャルマイノリティについて」

男性からも多くのアジェンダの提示がありました。かなりオープンなディスカッションで、
建設的で大事な関係性を構築する瞬間に居合わせていることを再認識しました。


成果至上主義ではなく成果追求主義

成長の過程で結果に焦点を当てるのではなく、過程に焦点を当てた課題の取り組み方の話がありました。

同じトレーニング内容でも、誰が誰に対して、いつ、どこでどのようにコーチングするか、どのような価値や哲学に支えられているのかで効果が異なる

Keynote: 個が輝く社会に向けて〜スポーツ界での挑戦〜

「女性が活躍する状態(成果)」を定義するのは大事ですが、そこを闇雲に提示し続けるのではなく、過程に丁寧になることの大切さに改めて気づきました。
このコミュニティやイベントの立ち位置としても、この過程に寄与するものだなと改めて実感しています。また来年の開催に向けてできることを考えていきたいと思います。

当日の様子

最後に

来年は2025年2月4日(火)に開催が決定しております!ぜひカレンダーに予定入れておいてください。
Women in Agileでこんなことやってみたい!一緒にコラボしたい!そんなアイデアや絡みも大歓迎です。
みんなで作り上げていきましょう。よろしくお願いいたします!

最後まで絶え間なく話し続けていた猛者たち。※写真は事前に許可をいただいて撮影しております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?