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手のなるほうへ - 絵のタイムラプス再生

子供のころ5までの数字を繰り返し数えていた。2と3はいい組み合わせで、1と4は少し危うい。2と3の次は3と2でバランスをとって、今度は3、2、2、3、というふうに数える。ピラミッドみたいに数が積み上がっていって、安心感のある調和を探す。そういうバランス感覚みたいなのが絵を描くときにある。

4つ角のある平面上に線を引く。抽象的に線や色がつながっていく。点をあるところに打つと、別の空白が気になって埋めていく。それで写実性やキャラクター、記号を語っても、人に見せるための言い訳じみている。でも、インスピレーションの源は物語的でもある。具体的に何かというわけじゃない。それは匂いや音に似ている。指し示せないけど、手触りを確かに感じる。

着せ替え人形のように形が色をまとう。それはどこか遠くの世界で生きていて、それを目の前に反映させていく。心臓のリズムは一人ひとり違う。数は命を支える。ビジョンは世界をたたえる。


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