思慮が足りない

 岸田総理の総理秘書官である長男が公邸で忘年会を開いてその燥ぎっぷりの写真が週刊誌に掲載されて批判されて総理秘書官を辞任した。実は別の週刊誌で岸田総理自身もその忘年会に参加してたという写真も掲載された。あるいは忘年会を主催したのは岸田総理自身ではないかとも言われている。
 これまで総理公邸でクリスマスパーティなどが開かれたことは過去にもあるとも言われている。公邸とはいえそこで総理が家族と共に暮らしているわけだから全く私的な時間とか空間がないわけではないので、忘年会とかクリスマスパーティが催されたとしても一概には批判は出来ないのだろうと思う。
 ただ今回私が思ったのは当時総理秘書官だった長男の燥ぎっぷりがあまりにひどかったのと同時に、この長男が総理秘書官に就任したことが岸田総理の身びいきすぎるという批判が総理秘書官就任当時からあってメディアからはその言動が注目をされていた中での今回の騒動だったので、このようなことをすれば批判されることがわからなかったのだろうかということである。自分の総理秘書官就任がメディアとかの批判対象になっているということがわかっていれば行動はより慎重にしなくてはいけないはずだ。忘年会まではいいとしても、赤絨毯ののところで寝そべったり、ひな壇で写真を撮ったりとかはしては当然攻撃の的そして岸田政権批判に使われるいうことくらいのことはわかるはずだ。写真が簡単に週刊誌とかに流出したところからも特に隠していたわけでもなく悪いことだとは思っていなかったのだろう。
 総理秘書官としての資質がないと言われているが、私は思慮が足りないと思う。それは自分の立場とか父親の立場とかを全く考えない、社会人しての未熟さを表すものではないかと思う。

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