『接遇』が徹底されぬ会社の間抜けな対応。・・・立ち話、爆笑、そして会釈なし。
久し方ぶりに、高級車を取り扱うカーディーラーへ足を運んだ。駐車場へ車を乗り入れようとすると、一人の女性スタッフが駐車場へ駆け寄り、車の左後ろから誘導してくれた。しかし、立ち位置が悪く、声も小さいので、どこに居るのか確認できず、逆に居ない方が良かった。
まあ、その程度であれば、何も問題はない。しかし、これから次から次へと、絶対にあり得ない『接遇レベル』に遭遇することになる。
案内されたテーブルにつくと、一人の営業マンやってきた。こちらはその人物の目を見てご挨拶しようとすると、目を合わせることもなく、勝手に話し始めた。初対面であるが、名刺も出さず、自己紹介もご挨拶もない。
筆者が腰掛けるところからは、左手向こうでデスクワークをしている営業マンが3人ほど見える。暫く眺めていると、急にザワザワと雑談の声が大きくなり、その壁向こうの事務所では下品な大爆笑の声が轟く。
高級車のカーディーラーなのにご挨拶もなく、車のショールームでは立ち話が許され、また、お客に尻を向けて、受付女性と話し込む男性スタッフ。「ダメだ、こりゃ!」、である。
結局、二人の男性スタッフの尻を拝むことになったが、シャツにネクタイ姿ではあるものの、背中はベルトからシャツが捲れて飛び出ている。髪の毛もバサバサ状態で、清潔感はゼロ。
テーブル越しに、受付女性スタッフがデスクトップのキーボードを叩いている姿が見える。安物のキーボードの音が気になる。肩こりにて首を左右に傾けたり回したり、忙しそうだ。腹筋に力が入らず、フニャッと腰掛け、脚は下方でクロスしている。段々と異次元の空気に呑まれて行く。
そのカーディーラーのサービスのマネージャーだけは、数年前から何度か会っている。よって、目の前で尻を見せている男性スタッフとキーボードを叩く女性スタッフに向かって、「申し訳ないですが、◯◯さんいらっしゃいますか?」と聞いた。
その瞬間、二人のスタッフはビクッとして、こちらを振り向き、女性スタッフが壁向こうの事務所に呼びに行ってくれた。1分ほどして、顔見知りのマネージャーが来てくれた。1年ぶりに足を運んだので、スタッフも結構変わったと言っていた。
10分ほど半導体不足の影響などの世間話をして、マネージャーは去って行った。そこで、直ぐに女性スタッフが「コーヒーのお代わりがございますが!?」と丁重に語り掛けてくる。最初の営業マンも、ちゃんと筆者の目を見て話をしてくれるようになった。
これが高級車を取り扱うカーディーラーとなれば、大変お粗末な『接遇』である。見知らぬ人であっても、ショールームに入る来客は、一見客でも常連客でも、同じ客である。緊張感もサービスへの意識も欠落している異次元空間。
そのマネージャーとの再会がなければ、二度と足を運びたくないほどの間抜けな対応に、「流石にセンスの無い、田舎のカーディーラーだ!」と心の中で叫んでしまった。
これは筆者の勝手な憶測であるが、高級車や高級ブランドを取り扱うところのスタッフは、自分自身が高級車や高級ブランドと同等であると勘違いしている人が多いのではないか。このカーディーラーが販売する車は人気車ばかりなので、勘違いが大きいのであろうと。
できることなら、そのアホ臭い勘違いに気づき、少しでも、その高級ブランドに恥じぬように、『接遇の基本』から徹底的に学ばれることをオススメしたい。そうなれば、売上5%アップは軽く達成できるのではなかろうか!?(確証はないが)
※上記のカーディーラーは、筆者が長年お付き合いしているカーディーラーではない。
サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。