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仮想現実世界・・・『GANTZ:O』を観て、極超光速デジタルの進化に思考が飛んだ。

 Amazon Prime Videoで、『GANTZ:O』(2016年)を観ることにした。実写版やアニメ版では到底表現できないほどのリアルなディテールと、従来のモーションキャプチャーを突き破るような機敏な動きのCG動画の完成度の高さに、思考が飛ぶような感覚となった。

 ICTを本業とする筆者が『仮想現実世界』に遭遇したのは、2007年の『Second LIfe』だった。SIM(256m四方)を入手し、その土地の上に、自由に都市開発をしたり、実寸大の熊本城(現在も存在する)や芝居小屋 八千代座などの歴史的建造物を、弊社スタッフが全力を傾け創り上げていった。

 今から15年ほど前の話だが、実は、筆者は1991年には、本格的なCGシミュレーション&アニメーションに着手。全国のテレビ局(NHK衛星放送や関西テレビなど)や広告代理店へCG作品を供給開始していたのである。よって、2007年に遭遇した『Second Life』へは、当然の如く参入を決断。現在も、国内でも最古参のSIM『KUMAMOTO JAPAN』を保有している。

 CG制作に着手する起点となったのは、1991年の春に、東京有楽町の映画館で観た『ターミネーター II』に衝撃を覚え、早速、CG専用マシン『Silicon Graphics』を2基導入し、初仕事としてNHK衛星放送の番組タイトルCGを制作した。言葉は悪いが、博打のような事業展開だったので、この高価なマシン群が、どれだけ収益をもたらすかの担保は無かった。

 新聞社を経て、1990年に起業。『マルチメディアオフィス』として、オフィス中は全てMacの機材で埋まっていた。熊本県内では初の試みだったので、目の前に何も手本がないが、頑張った。よって、当時、Apple Japan(東京)や、当時Apple総代理店のCANON(東京)からも、雑誌の取材でおいで頂いた。

 その『マルチメディアオフィス』の構成は、デスクワークはスタッフ用に全て『Apple』のMacを準備。それに連動して、本格的なCGは『Silicon Graphics』2基で対応していた。多分に、全国地方では稀有なる存在のオフィスであったと自負していた。

 そんなこんなで、筆者の頭の中を覗き込めば、『マルチメディア』、『クロスメディア』、『ICT』、『仮想現実世界/メタバース』などが、ぎっしりと詰まっている。

 深夜の映画『GANTZ:O』は、筆者の頭の中に強烈な刺激を与えてくれたようで、鑑賞後には血流が飛沫を上げて激しさを増していることに気づいた。ビジュアルな刺激、音の刺激、そしてシナリオ。30年以上も前に手掛けた『マルチメディア』、それも『インタラクティブ』というものが頭につくものや、『仮想現実世界』に必要不可欠なるCGなど、当時の燃え上がるような気合気合の毎日を思い起こさせてくれた。

 自虐的に話をすれば、筆者はどうも『群れる』が苦手なタイプであり、多くの政界財界の方々とのお付き合いもご遠慮申し上げてきた人間。自分なりの『最先端技術を駆使したプロジェクト』についての実績は、新聞やテレビで多く取り扱って頂いたものの、そこまで筆者を知る人は居ない。

 心の中では、県内の『インタラクティブ・マルチメディア』、『ICT』、『クロスメディア』などを、陰ながら必死に牽引してきたことについては、静かなる自慢の一つとしている。

 よって、これからも、知る人ぞ知る『化石』と呼ばれぬよう、確とビジョンとフォーカスを定め、少しでも『極超光速デジタルの進化』に貢献し、一生のテーマでもある『日々変化、日々進化。』を後輩諸君へバトンタッチできればと考えている次第。

 末筆ながら、『GANTZ:O』に対して、心から感謝申し上げたい。

現在の筆者の頭の中の状態

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。