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今遣るべきものに関する資料は、常に身近に置き、日々目を通して戦略を練り、実現へ。

 今遣るべきものは何なのか!?今実現できていないものは何なのか!?遣るべきものに関する重要資料は常に身近に置き、何度も読んでは作戦を練る。これが捌ける仕事人の基本姿勢である。

 ところが、遣るべきものに背を向け、実現しなければならないことから逃げ回る人間は、そのツールや資料を遠ざけていることが多い。重要資料をファイリングし、バッグに収めるのは結構な話だが、格好ばかりで、そのバッグの開閉は無く、次第次第に車の中に放置されてしまう。

 これは随分昔、或る銀行員の挙動不審が気になっていた頃の話。毎週定期的に足を運んできた銀行員の顔を、全く見掛けぬようになった。聞けば、ルーチンワークを怠るようになり、日々の仕事が捌けず、突然辞めたらしい。

 その上司とやら二人が筆者のところへやってきて、「◯○君はちゃんと来てましたか?先日、◯○君は依願退職しました。実は、彼の車のトランクのバッグにお客様の通帳が大量に見つかり、入金処理を怠り、お客様に多大なるご迷惑をお掛けしました。それで、本日お詫びに参りました。申し訳ありません。何か、被害はございませんでしたか!?」と。

 人物◯○はお客の通帳と現金を預かり、現金入金処理を怠り、現金を横領し、記帳することもなく、そのまま車のトランクのバッグの中に入れ、放置していたのではないかとの嫌疑がかかったと言う。

 上述の通り、仕事が捌けぬ人物は、今遣るべきもの、今実現すべきものを軽視し、大切な書類やツールをバッグに入れているが、車のトランクに放置の状態に違いない。それが銀行であれば、仕事バッグの中身である、通帳やその他重要書類は行内金庫に預け、現金はその日の内に処理をするのが鉄則だ。

 結局、人物◯○は「精神疾患」があったとして、依願退職したらしいけれども、それが退職理由となれば釈然としない。勿論、横領したものは、被害届が出る前に、銀行側が全て弁償して一件落着となろうけれども、被害に遭ったお客は、ほとんどが別の銀行に移ったに違いない。

 遣るべきもの、実現すべきものに関する資料やツールは、常に身近に置くが、その仕事に対する積極姿勢の表れとなる。格好ばかりのファイルングをしても、それをバッグに入れて放置状態では、仕事は何も動くはずはない。だから、捌けない、実現できないの空振りで終わってしまうのである。

 蛇足ながら、営業が下手な人間は、笑顔がない。声も覇気がない。オーラ全体が暗い。それが全てを物語っているのだが、その点を徹底改善しない限り、全ての仕事で成就することは不可能と言っても過言ではない。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。