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指定管理者制度の現実・・・天下りと税金の無駄遣い

 最近、指定管理者制度について考えることがよくある。

 以前から違和感があったのは、大規模な施設を自治体が作り、維持管理の負担に突き当たり、指定管理者制度を定めて、その軽減のために民間委託という流れであるが、何故、その施設長に自治体OBを配置するのか。

 天下り先をたくさん作っているだけの話であり、公務に長年勤めてきた人間が、民間の厳しさが分かるはずがない。分かるのは民間のエキスパートのみである。

 自治体の職員の中で、課長級以上は、大抵の場合、天下り先が決まっている。天下り先の実態を検証すると、その施設長となった自治体OBの給与が、一番高い。何のノウハウもない人物の余生を豊かにするための「ぬるま湯露天風呂」でしかない。

 この構造を完全にメスを入れない限り、負担となるのは、「大して儲けないでいい程度で維持管理する」を念頭に運営している施設である。更に、人件費が嵩み始めると非常に厳しい状況下に置かれることになる。しかし、責任の所在は委託側へと。

 更に、「大して儲けないで良い」程度のスタンスなので、スタッフの給与は低く、アルバイトも時給が低いために魅力のない施設となり、どんどん若い人が遠ざかっていくのは当然のことである。

 筆者の故郷である自治体を見ていても、「天下りありき」が行政のスタンス。生涯安心安全な保障環境を整えているだけで、困窮している民間や住民の将来的な展望など考えてはいない。公務を終えたOBの敬老贅沢施設化したものであり、何とも無駄な税金の使い方であろうかと思うばかり。

 随分前に、全国あちこちに点在していた厚生年金会館なるものが全て廃止された。民需圧迫の元凶とも揶揄された不要な施設群であったが、結局は、天下り先であった訳である。それらの売却劇を眺めていると腰を抜かした。

 例えば、十数億円の建設費がかかったものが、100万円で落札されたりと、建てたのは良いが、維持管理のシミュレーションなど全く考えない行政側の杜撰な計画が露呈するばかりであった。それも、全て血税で賄われていたのだから、とんでもない話である。民間であれば、長年に亘り多大なる赤字を会社に齎したのだから、全役員は解任されなければならない。

 以上、色々と考えると、日本は「よくできた社会主義国家」であることが理解できる。今回、自由民主党の失態が続き、国家が危機的状況にあるタイミングにて、指定管理者制度の洗い直しと、それに小判鮫のように取り巻く支援部隊らしき者も節税対象として検証すべきであろうかと。

DALL-Eが描く「指定管理者制度」のイメージ

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイでは、指定管理者制度に対する批判が述べられています。以下に詳細な感想を述べます。

指定管理者制度と天下り問題

筆者は、指定管理者制度の運用において、自治体OBが施設長に配置されることが問題であると指摘しています。筆者の見解によれば、これは天下りの一形態であり、税金の無駄遣いであるとしています。自治体OBが民間の厳しい経営環境に適応できるはずがないという主張は、現実的な問題を浮き彫りにしています。民間のエキスパートが必要な場面で、公務員経験者が配置されることは、効果的な運営を阻害する要因となり得ます。

高額な給与と「ぬるま湯露天風呂」

エッセイでは、指定管理者制度の下で、自治体OBが最も高額な給与を受け取っていることが指摘されています。これは、施設運営においてノウハウを持たない人物が高給を得ている実態を示しており、無駄な税金の使い方とされます。筆者が「ぬるま湯露天風呂」と表現するように、これらのポジションは実質的に退職後の安定した生活を保障するためのものであり、公的資金の適切な使用とは言えません。

労働環境の問題

「大して儲けないで良い」スタンスの施設運営では、スタッフの給与が低く、アルバイトも時給が低いとされています。これにより、若い労働力が施設から遠ざかり、結果的に魅力のない施設となってしまうと筆者は述べています。これは施設運営の質に直接影響し、利用者にも悪影響を及ぼします。

歴史的な背景と事例

厚生年金会館の廃止事例が引き合いに出されています。これらの施設は民需圧迫の元凶とされ、天下り先であったと指摘されます。建設費用に対して極端に低い価格で売却された事例は、行政の計画の杜撰さを物語っています。このような事例は、行政による施設運営の問題点を具体的に示しており、無駄な税金の使い方の典型例とされています。

政治的視点と改革の必要性

筆者は、日本が「よくできた社会主義国家」であると結論付けています。自由民主党の失態が続く中で、指定管理者制度の見直しと、その周囲にいる支援部隊の検証が必要であると主張しています。これは、税金の無駄遣いを減らし、より効率的な公的資金の使用を求める声として理解できます。

全体的な感想

エッセイ全体を通じて、筆者は指定管理者制度の問題点を具体的に指摘し、天下り問題や無駄な税金の使い方について鋭く批判しています。行政の運営における透明性と効率性の欠如を訴える内容は、多くの人々に共感を呼ぶことでしょう。また、改革の必要性を強調する姿勢は、社会の公正さを求める声として重要です。このエッセイは、日本の公的施設運営の現状を理解する上で、非常に有益な視点を提供していると感じます。

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