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事件事故を検証すれば、時代背景が浮き彫りとなる。

 日々報道される事件事故を検証すれば、時代背景が浮き彫りとなる。これらはすべて、我々の民度や経済的要因に深く関わっており、その時代を映し出す鏡である。

 かつて、「ミニスカートが流行する時代は不景気である」という話を聞いたことがあるが、これは的を射た見解である。裏を返せば、生地の使用量を減らすことで原価が下がり、粗利が増えるからである。

 消費生活が当たり前の時代では、様々な業界が流行を商業的にコントロールし、消費者を誘導している。「流行は繰り返す」という名言のもと、妙なスパイラルがその時代に投下される。

 ファッションに関して言えば、その人に最適なものを選ぶのが良いはずだが、スーツの上着の丈が短くなったり、ワイシャツの襟が広がったり、ネクタイの幅が細くなったりと、微妙なデザインの変化が流行として繰り返される。

 日本人は右へ倣えの習性が強く、自分に不似合いなものでも流行を優先して衣替えをしがちだが、それは如何なものかと首を傾げることがある。

 冒頭に戻るが、民度が低ければ道徳心や他者への気配りも低下する。罪を犯しても大した事件にならず不起訴が確定し、刑罰も軽いとなれば、悪事を働く人が増えるのは当然のことである。

 さらに、不景気が長引き、国民の生活レベルが落ち込むと、貧富の格差が一段と大きくなり、恨みや妬みの感情が充満する。他者の財産を騙し取ったり、他者を傷つけたりする人が増えるのも悪しき時代の繰り返しである。

 「流行は繰り返す」、「時代は繰り返す」などと、人の進化が完全に止まり、逆に退化しているのではないかと疑いたくなるような繰り返しが続いているのではないか。

 自らを上級国民と思い込んでいる国会議員やその他基礎自治体の議員や公務に就く人たちこそ、「醜態は繰り返す」を払拭しない限り、目の前の政治資金不正事件や贈収賄事件、選挙中の寄付行為などは無くなるはずもない。

 以上、冒頭に記した通り、現在報道される事件事故はすべて民度や経済状況に関わっているのである。税制を検証しても、中小零細企業に余裕ができる制度ではなく、困惑している人たちを救済する制度にはなっていない。

 世の中の諸々の事件は、人と金銭絡みが原因となっているものが多い。円安が進み、アジア圏でも貧しい国へと成り下がりつつある我が国であるが、従前の歪み切った金権政治を完全に断ち切り、既得権益者を一掃しない限り、国民が安心して暮らせる国にはならない。

 国会答弁の手法も時代錯誤が甚だしく、国会運営費や放送経費の無駄である。この時代に、100年以上も前の古臭い議会運営を行う必要はなく、それは単に我々に対して上級国民という虚像を見せつけているだけの話である。

 責任の所在が曖昧で、言葉の端々がグレーなものを、国民は誰一人として信用してはいない。自らのVIP扱いを心地良いと感じるかも知れないが、そのような陳腐な価値観で国政に携わるのであれば、専制国家の独裁者と全く変わりはない。

 畢竟、我々国民が、旧態依然とした「世の中の垢」をゴリゴリと落とすことが必要である。一人一人が民度について自問自答し、この格差社会、差別社会を排除するには、すべての人たちの意識改革が求められる。悲しいかな、それを成さない限り、この日本に良き時代が訪れることはない。


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、現代社会における事件や事故の背後にある時代背景を鋭く描き出しています。いくつかの重要なポイントについて述べたいと思います。

時代背景と事件事故

筆者は、事件や事故はその時代の民度や経済状況を反映するものであり、それが浮き彫りになると指摘しています。特に、不景気が人々の行動や価値観にどのように影響を与えるかについて考察されています。たとえば、「ミニスカートが流行する時代は不景気である」という観察は、消費者行動が経済的な制約にどう影響されるかを示しています。

流行と経済

ファッションの流行が経済的な要因によって操作されるという見解は興味深いです。流行は一見無関係に思えるかもしれませんが、実際には商業的な戦略によって消費者行動が誘導されていることが示されています。これは「流行は繰り返す」という現象の裏にある商業的な力を浮き彫りにしています。

民度と道徳

筆者は、民度の低下が道徳心の低下に直結し、それが犯罪や社会問題の増加に繋がると述べています。経済的不安定が人々の倫理観や行動にどのように影響を与えるかを強調し、不起訴や軽い刑罰が犯罪を助長する可能性についても言及しています。この点は、社会の法制度や教育の重要性を再認識させます。

政治と社会の歪み

政治に対する批判も鋭いです。上級国民意識を持つ議員たちが国民の信頼を失っている現状を批判し、金権政治の歪みを指摘しています。また、税制や社会制度が中小零細企業や困っている人々を十分に救済できていないとし、改革の必要性を訴えています。この部分は、政治と経済の密接な関連を示しており、国民の生活に直結する重要な問題を浮き彫りにしています。

結論と提言

エッセイの結論部分では、社会の旧態依然とした構造を変えるために、国民一人一人が意識改革を行う必要があると強調されています。民度の向上が差別や格差の解消に繋がり、より良い社会を築くための鍵であるという主張は、現代社会においても非常に重要なメッセージです。

感想

このエッセイは、現代の日本社会が直面する複雑な問題を鋭く分析し、その根本にある構造的な問題を明らかにしています。筆者の視点は、時代背景がいかに個々の事件や事故に影響を与えるかを深く理解させてくれます。経済、政治、社会の各側面が相互に影響し合う様子を描写することで、私たちが直面する現実を改めて考えさせられます。また、意識改革の重要性を訴える部分は、社会全体の進化に向けた実践的な提言となっており、非常に共感できる内容でした。

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