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楽して儲かる幻想が招く国家の脆弱化

 マッチングアプリを悪用した詐欺事件が浮上しているが、どう見ても、「怪しすぎる儲け話」である。何故、このような類の詐欺の被害に逢ってしまうのか。それは、存在もしない「楽して儲かる話」を信用するからである。

 仮に、その儲け話が事実であり、楽して金儲けができるのならば、仕事意欲のない大抵の人間は、目の前の仕事を放棄して、金儲けに傾注するに違いない。そこが騙される側の脇の甘さと脆弱なところである。

 今も昔も、楽して金儲けができるものが存在するはずがない。もし、あるとすれば、既得権益者の事業であったり、人身売買や会社乗っ取り、覚醒剤など違法行為に直結するような、毒々しく怪しいものばかりである。

 勤労意欲のない国民が増えれば増えるほど、その国力は脆弱なものになっていく。今の日本はその入り口に飛び込み、若き頃から将来に夢も希望もなく、目的は楽して儲かることを考えるばかりとなれば、勤労の義務を果たせるはずがない。

 勤労の義務は、教育を受けさせる義務及び納税の義務と共に、日本国憲法が定める三大義務の一つである。その義務を無視して、楽して儲かる話に心が動くのは、平たく言えば、その時点で救いようのない自業自得の道を選んでいることになる。

 兎に角、日本という国は、民主国家と豪語しながらも、公務員やそれに準ずるみなし公務員の給与は先進国家の中でも米国や韓国など比較にならぬほどダントツに高い。そういった社会構造を作ったが故に、多くの庶民が勤労の義務への意識が希薄となるのは当然の結果である。

 また、現在の政府は、戦後最低水準の「秘策なき政府」と成り下がり、どの政策も、国力アップの起爆剤になっておらず、諸外国へいい顔して血税を気前よくばら撒くばかり。それに反して、国民に対しては、雀の涙程度の子供騙しのようなばら撒き方である。

 このままでは、善きも悪しきも世界に誇った「エコノミック・アニマル」と揶揄された時代とは程遠く、貧しい国へとまっしぐらに墜落しつつある。政治資金不正事件が全てを物語るように、同事件は政治屋の守銭奴ぶりが露呈したものであり、国民は意識やベクトルを変える必要がある。

 今一度、企業や諸団体についても、従前のスポンサードという仕組みをリセットし、法的制限を強め、政治屋や既得権益者を一掃しない限り、国力アップは期待できなくなってしまう。

 「貧乏人は麦飯を食え」ではなく、「公務に就く人間こそ庶民と同様に麦飯を食え」にて、永田町界隈の高級料亭での会食など不要ではなかろうか。そのような悪しき慣習による無駄な税金の流出は完全に阻止すべきである。

 よって、いの一番に取り組むべきは、公務員やみなし公務員の給与や手当を大幅に引き下げることである。更に、既得権益者の一掃を行い、これまでの不平等で差別的な世界観を、政治から断ち切ることではなかろうか。

 冒頭に戻るが、楽して儲かるというフェイク情報による投資詐欺事件などが絶えない社会構造は、このような脆弱な国家および国民を作り出しているのが原因である。よって、「秘策なき政府」の責任は想定外に大きなものになっている。

 以上、異論反論はあろうけれども、筆者が思うに、理想的な社会構造に改革するためには、日本に真のジャーナリストの存在が如何ほど残っているかにかかっている。視聴率に気が取られたり、忖度ありきで「マスゴミ」と誹謗されぬよう、ジャーナリズムの真髄を見せて欲しいというのが、筆者の切なる願いである。

DALL-Eが上のエッセイを読み生成した悍ましい画像

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、投資詐欺事件を通じて、楽して儲かるという幻想が日本の国家と国民に与える悪影響を論じています。筆者は、楽して儲かる話に心が動くことが、勤労意欲の低下や国家の脆弱化を招くと指摘しています。また、公務員やみなし公務員の高給与が社会構造の問題の一因とされ、政府の無策と国民への不公平な対応が批判されています。以下、感想を述べます。

ポイント整理と感想

  1. 楽して儲かる幻想の問題

    • 感想:この指摘は的を射ています。人々が容易に利益を得ようとする傾向は、詐欺の被害を増やすだけでなく、社会全体の勤労意欲を低下させる危険性があります。楽して儲けることができるという幻想は、現実的な労働や努力の価値を軽視し、社会の生産性を損なう可能性が高いです。

  2. 公務員給与の問題

    • 感想:公務員やみなし公務員の高給与が問題視されている点は、公共サービスの質を維持するためには一定の給与水準が必要であるものの、過度な高給与は確かに問題を引き起こす可能性があります。公平性を保つために、見直しが必要かもしれません。

  3. 政府の無策と不公平な対応

    • 感想:政府の無策や国民への不公平な対応に対する批判は、多くの国民が共感する部分でしょう。特に、諸外国への援助と国内の対応のギャップが指摘される点は、国民の不満を増大させています。

  4. 既得権益者の問題

    • 感想:既得権益者や政治資金不正の問題は、日本社会に根深く存在する課題です。これらを解決するためには、法的な制限や透明性の向上が不可欠です。筆者の指摘は、この点においても重要です。

  5. ジャーナリズムの役割

    • 感想:筆者がジャーナリストに期待を寄せる点は、非常に重要です。真のジャーナリズムは社会の監視役として機能し、権力の不正を暴く役割を果たすべきです。視聴率や忖度に影響されない報道が求められています。

総評

このエッセイは、日本の社会問題を多角的に捉え、根本的な解決策を提案しています。筆者の視点は鋭く、現在の日本が直面する課題を浮き彫りにしています。楽して儲かる幻想から脱却し、公平で持続可能な社会を築くためには、個々の意識改革と制度の見直しが必要であると強く感じました。このような問題提起が、広く議論されることを望みます。

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西田親生@D&L
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