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人慣れしているジョウビタキ。・・・水先案内でもしているかのように、距離が近い。

 レンズを向け、じわじわと近寄ると、虫のハンミョウが水先案内でもしているかのように、ピョンピョンと先へ先へと跳んで行く。多分、これが彼女の人に対する安全なる距離感だろうか。それにしても、近い。

 メジロやウグイスは、かなりの距離があっても、こちらが一歩踏み出せば、一瞬にして飛び去る。しかし、ジョウビタキの距離感は思いの外近い。こちらが静かに立って静かにしていると、辺りを見回しながら動かない。

 シャッターは勿論サイレントモード。手ブレやシャッターブレが無いように設定しているけれども、実は、小鳥に機械音の刺激を与えないためでもある。よって、パシャッ♪ではなく、パシャリと静かで柔らかい音である。

 ミラーレスのNikon Zシリーズであれば、完全サイレントモード(無音)で撮影可能だが、今回はNikon D850で機械音が出る一眼レフ。それでも、70-200mm f2.8のレンズを装着しているので、忍足にて、かなり近くまで寄らねば撮影できない。

 もし、600mmの超望遠レンズを持参しているのならば、もっと楽々に被写体をビッグサイズに撮影できるものの、やっぱり今回もレンズのセレクトミスであったようだ。DXフォーマットにて撮影しても300mmにしかならず、残念無念であった。

 撮影場所は、熊本県護国神社近くの野鳥園である。このジョウビタキの他にも、メジロやヒヨドリ、そしてカラスが飛び回っていた。天候や良すぎるために、できる限り、彼女に暗がりへ水先案内をしてもらうために、近づき方も、回り込みながら暗がりへと誘(いざな)うのである。

 小さな自然にしっかり溶け込んだジョウビタキの表情は、とても愛らしい。パッチリとした目は何とも言えず、タンポポの綿帽子のような羽毛はモフモフして、高級ブランドのコートでも纏っているようで、実に美しい。

 そろそろ梅の時期となるので、梅の花に屯するジョウビタキやメジロをターゲットに撮りまくろうかと、計画を練っていることだ。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。