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<実録>恫喝の道具としてクレーマー事件を利用する悪代官

 悪代官(会社新体制の代表者)の悪行三昧は、日々激しさを増して行く。

 或る日、クレーマー(女性)からの電話があり、担当者Aが対応。しかし、流石にクレーマーはクレーマーらしい難癖をつけて、「ペイペイじゃ分からない!」と、その上司を強引に呼び出す。

 電話に出たAは、責任転嫁で逃げを選択。日頃から目の上のタンコブと思っていた直接の上司Bへバトンタッチ。そこで、巧妙なる虚偽情報を植え付ける。また、Aはクレーマーへ、Bが当時公休で子供の世話をして電話ができないと、無用なる情報を伝え、Bの遅ればせながらの対応がクレーマーの逆鱗に触れることに。

 クレーマーの気が収まることはなく、Bが後日電話で謝罪すると、更に、Bの上司Cを呼び出す。CはAからの報告が虚偽であり、AのBへの悪意ある責任転嫁とも気づかず、クレーマーの餌食となる。段々と解決の糸口が見えなくなったしまった、BとC。

 そこで、高みの見物をしていた悪代官。日頃から、Aの異常さに呆れ、Bの存在事態に虫唾が走り、依願退職を想定内に恫喝。Cへは取締役としての無能さを見下しており、今後は自分のパシリとして動かす(旧体制へのスパイ活動)ために、懐柔策を採ることに。

 何を血迷ったのか、途中からクレーム処理を、悪代官は自ら名乗り出る。本来ならば、初動の段階でクレーム処理をしっかりとしていれば何の問題もないが、悪代官が敢えて事を大きくする方へ舵を切る。

 そこで、悪代官はクレーマーへ異常なる長文の謝罪の書簡を送ることに。クレーマーは、代表者が出てきたことで、更にエスカレート。最初に電話に出たペイペイのAから、B、C、そして悪代官まで引っ張り出し調子に乗り、今まで以上に高飛車な行動に出る。

 悪代官曰く、「この事件は、いつまでも終わることのない大失態。ここまで長文で謝罪の書簡を送ったが、添削してきやがった。このクレーマーの女は子供のような頭だ。全ては、お前たちの対応が原因となる。菓子折りを渡すも、返却してきやがった。お前たちは、何を遣ってるのか!?恥ずかしさの境界線というものを知っているのか!?・・・」と、日頃から、特に気に入らぬBやCへの恫喝のための道具として、このクレーマーを利用し始めたのである。

 結局、Aは即座に左遷され、数ヶ月後に辞職。Bは心身ともに疲弊し、精神的に病み、配置転換。Cは悪代官の懐柔策とも気づかず、旧体制側の元役員やBなどの監視役として、パシリとして利用される。

 「返却された菓子折りは、私の机の横にいつまでも置いておく。この菓子折りを見る度に、永遠の未解決事件として分かるようにしておく。」と、今回関与した部下たちに、常にプレッシャーを与え、日々、恫喝メールをCCメールにて、個人攻撃へと暴走。

 以上を振り返れば、先ずは、Aが全てを駄目にしている。因みに、Aは数年前に、Bの前任者に対しても配置転換となるよう、当時の役員へ泣きついて、自らが代わって昇格するための蛮行を繰り返していたのである。今回、辞めて当然の人間だが、今に至っては、語るに足らず。

 しかしながら、最低卑劣な人間であるのは、お分かりの通り、悪代官である。職位を悪用し、クレーマーの存在を、飛んで火に入る夏の虫とし、気に入らぬ部下の恫喝の道具として使ったことが、これこそ、恥ずかしさの境界線を逸脱したものである訳だ。結果的に、墓穴を掘ることになり、無力化され、信頼を失墜することになった。

 巧妙に仕組まれた、直接間接パワハラ事件。正直なところ、公正中立なる社外の第三者が介在しない限り、このような事案の真相解明はできない。

 このような茶番劇が、全国津々浦々で起こっていると思えば、身の毛がよだつ。被害者が泣き寝入りしがちなパワハラ事件。皆で勇気を持って、廃絶して頂ければと・・・。


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