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花鳥風月

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日頃から、ネット事業の素材写真として取材をしていますが、その中で、お気に入りのもの、ちょっと可愛いもの、まったりする自然の写真をアップして参ります。 https://www.da… もっと読む
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#熊本市

野鳥の眼・・・怖い眼と可愛い眼

 これまで出逢った野鳥は、数知れず。撮ったことさえ忘れている野鳥も沢山いるが、イメージ通りに撮れた野鳥については、当時のシチュエーションなど大抵覚えている。  同じ野鳥なのに、怖い眼のものと愛らしい眼のものがいる。特に、サギ科の眼は肉食恐竜の様で、瞳孔がレンズの絞りの様に動き、眼球周りの鱗状の皮膚は恐竜そのものである。  ダイサギやアオサギは体長1メートルほどに成長し、大物の魚を獲っては縄張りの中央で踏ん反り返っている。しかし、カラスやミサゴなどが上空を旋回すると、結構ビ

花々を目の前にして・・・

 花咲く春は、とても気持ちが明るくなる。極寒に体が固まっていた体が、じわじわと溶けてほぐれていく。  花の命は短いけれども、春は西洋的な花の爛漫を描き。反面、冬は幻の染 辻ヶ花の椿のように、落ちる寸前の刹那を描く。  啓蟄(けいちつ)とは春の到来を知らせるものであり、まさしく虫たちが季節の変わり目を知らせてくれる。虫の知らせという不吉な言葉もあるが、啓蟄の語源を調べると、漢字の素晴らしさが伝わってくる。  桜も満開の時期が近づく。随分前に筆者主催の異業種交流会の研修ツア

八景水谷公園の鴨と青鷺

 八景水谷公園(熊本市北区)の湧水池には、池の周囲を歩き回る鴨たちが沢山いる。彼らはヒドリガモとカルガモの2種類。餌をやらない我々人間には興味を示さないのである。  それでも、野生の彼らは一定の距離に人間が近づくと、一羽、二羽と池の渕へ近づき、ジョボッジョボッと飛び込んでいく。ヒドリガモは横顔が可愛らしいが、おにぎりのような滑稽な顔をしている。一方、カルガモの幼鳥との行列は非常に愛らしいが、同園でその行列を見たことはない。  鴨たちを観察していると、巨大な青鷺が背後からピ

熊本にも、そろそろ紅葉が・・・

 湧水池で人気のある八景水谷公園(熊本市北区)へ足を運び入れた。  野鳥撮影を目的としていたが、時間も午後4時近くとなったので、光の具合が良くない。よって、帰り際に撮影したのが、これら紅葉である。  11月となるのに、まだ、昼夜の寒暖の差が大きい。11月とは思えぬほどだが、自然は嘘をつかないようだ。ちゃっかりと紅葉開始している。  筆者がお気に入りの紅葉は、八代市泉町(五家荘)であるが、何せ、山岳地帯であり、道路もスネイキーで狭いところもあり、なかなか気楽に行けるもので

湧水池の青鷺・・・

 美しい水が湧き出る、八景水谷。熊本市内に、このような小さな自然がたくさん存在している。  同地の主のように居座っている青鷺。背丈は90cmほどあり、思いの他、人懐こい。眼をみると、野生の鋭い眼をしている。まるで、恐竜の眼のようだ。  青鷺は鳴き声が煩く、糞はモル濃度の高い漆喰のようで、あちこちの岩に落書きしたように落ちている。しかし、その動きは滑稽であり、時には優雅であり、長時間眺めていても飽きない。  熊本市内で野鳥観察をするとなれば、江津湖であろうか。野鳥の種類が

2022年写真集(1)

 昨年撮影した写真を整理しながら、先ず、上半期の作品をランダムに拾い上げ、アップして行きたいと思う。  写真上は、フードパル熊本の中庭のような広場である。ベンチがポツンポツンと設置してあり、木陰で読書でもできそうな、ちょっとしたプライベート空間のようだ。  何はともあれ、拙作ではあるが、少しでも熊本の自然のご紹介ができればと考える次第。  ゴールデンウィークが過ぎても、車がじわじわと増えて来ており、コロナ前の状態に戻りつつあるが、是非、水と杜の都 熊本へお立ち寄り頂けれ

青鷺くん・・・マイペースで滑稽な鳥

 オフィスから車で10分ほどのところに、八景水谷公園(熊本市)がある。湧水池として市民の憩いの場となっている。また、熊本市第1号の上水道としても知られており、子供たちの社会学習のための施設として「水の科学館」も併設されている。  その湧水池の主となれば、何と言っても、写真のように青鷺くんであろうか。4〜5mほどまで近づいても、さっと逃げることはない。園内ではウォーキングを楽しむ人も多く、結構人慣れしているようだ。  本日はランチタイムを過ぎているので、魚獲りのシーンは撮れ

八景水谷公園の野鳥たち・・・

 春のような陽気となり、空を見上げると雲ひとつない。フロントガラスから射し込む太陽光が眩しく痛い。筆者が一番嫌う野外撮影の天候である。  先ずは、湧水池で遊ぶ野鳥たちと久しぶりのご対面。大鷺、青鷺、そして鴨たちが呑気に遊んでいる。野鳥に餌を与える人が多いのか、野鳥たちは人慣れしており、警戒心は薄れているようだ。何となく、平和ボケした私たち日本人のようでもある。  今回の主目的は、同園の椿の花の様子伺いであった。残念ながら、これと言うような美しい椿の花は咲いていなかったので

八景水谷の青鷺・・・これこそ恐竜の子孫なり。

 野鳥が激減している、『八景水谷』(熊本市)。湧水池で知られるところだが、読み辛い地名でも有名だ。実は、『ハケノミヤ』と呼ぶ。  冬場は山茶花や椿が咲き乱れ、春は桜の花見に大勢のファミリーが集うところである。  数年前は、この季節ともなれば、小鳥が囀り、鴨(カモ)や鷺(サギ)の遊園地であった。しかし、擁壁工事後、野鳥の姿がなくなってしまったのである。  当時は、多くの鳰(カイツブリ)も素潜りしながら小魚を獲ったり、色鮮やかで宝石のような翠翡(カワセミ)が低空飛行したりと

大食漢の青鷺くん。・・・八景水谷公園(熊本市)

 これまで撮影した青鷺くんの中では、ベスト3に入るほどお気に入りである、八景水谷公園(はけのみやこうえん)の青鷺のランチタイム。  大食漢の青鷺のランチスタイルは、まさしく恐竜の子孫である証。何でもかんでも、一呑み。  或る日の青鷺くんは、鰻を捕まえたのだが、なかなか口の中に入らず、四苦八苦していた。  また、或る日の青鷺くんは、相当でっかい鮒を咥えたのは良いけれども、あまりに大きすぎて、飲み込むのに30分以上格闘していた。  威風堂々とした顔つきと体格だが、声が濁声

個展『如水 2017 in 山鹿』より・・・

 2017年2月の個展開催から、あっという間に5年9ヶ月が過ぎた。  2016年4月の熊本地震により県内が大混乱となった。それから1年間は安全地帯と思われる熊本市内一部と熊本県北を取材することが多くなる。更に、コロナ禍となり、段々と取材エリアが狭まり、現在に至っている。  それまでは、熊本城へは毎週足を運び、櫓のアングルを楽しみながら撮影していたが、西郷隆盛に「清正公に負けた!」と言わせたほど、実戦型最強の城であると思っていたが、激震によりほとんどの石垣や櫓が崩れ去った。

黄花コスモス・・・Golden Cosmos

 あちこちで、目立ちたがり屋の『黄花コスモス』が咲いている。働き蜂が、足に花粉つけまくり、せっせせっせと蜜を吸う。  この花の色は撮影するのに苦労する。下手すると、妙に下手な写真になったり、滲んだり。  使用するカメラは、一眼レフカメラ。少々暗めに撮せば、何とかなる。これが炎天下にて撮影すると、味わいのないビビッドな写真となる。  花はシンプルだが、雄蕊雌蕊のところが結構複雑になっている。拡大すると、フォーカスのピンが立っているのか緩いのかがわかる。  そろそろ薔薇の

八景水谷公園の梅の花

公園内に、こんもりと木々が繁っている。 今年は、椿も遅咲きのようだ。 僅かながら、白梅と紅梅が花をつけていた。 小鳥の囀りを木々の天辺に聞きながら、シャッターを切る。 何年も足繁く通う同公園だが、人影は僅か。 雲一つない好天だが、ウクライナ情勢が気になって仕方ない。

谷尾崎梅林公園

紅梅は、既に咲いていた。白梅は、今ひとつ。 枝垂れ梅は花芽が沢山あるが、もう少し待ちの状態。 思いの外、駐車場はぎっしりとマイカーが。 三脚立てて、じっくりと撮影しているカメラマンがいる。 メジロを狙っていたが、人が多いので、森に隠れているようだ。 また、来週は超望遠レンズでも持ち出すか!?