がらんどうの気持ち
明け方、0歳の息子が泣いた。今何時だと、スマホを見ると6時過ぎだった。2歳の娘が一緒に寝ていたので、布団から抜け出しづらい。
息子を夫に見に行ってもらおうと、メッセンジャーを開いた。
すると、なつかしい友人から連絡が来ていた。うれしい。最初のメッセージが「ひさしぶり、元気?」と窓に見える。
開くと、身体が、かたまった。
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○○が昨日、突然亡くなった。大学の友人に連絡してほしいと○○の奥さんから連絡があって、連絡したよ。
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かたまった。
夫婦二人とも、いつも笑顔のあふれる、人に優しい、悪口とか腹黒さとか、そんなことからもっとも縁遠いような、そんな人だ。
私は、がらんどうの気持ちになった。
彼は、私より若くて、ずっと優しくて、優秀で、楽しくて、勤勉で。パートナー想いで。
友人の中で優しい人をあげて、と言われたら、彼をあげる。たぶん、他の友人もそうじゃないかな。
友人の中で勤勉な人をあげて、と言われたら、彼をあげる。たぶん、他の友人もそうじゃないかな。
だから、というわけではないけれど。なんでだろう、と思う。
生まれるも、死ぬも、タイミングは選べない。
でも、急すぎた。
なんでだろう、と。
私は何ができるだろう、と。
優しくあり続けること。自分を生き続けること。
今はがらんどうの気持ち。
それでも、優しくあり続けること。自分を生き続けること。
彼みたいに。
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