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アートをより身近に!”Artbar(アートバー)”のススメ

アートって何、アートなんて普段触れないなぁ、あまり関係のない話だなぁと思っている方もいるかもしれません。

そんな方も、普段からアートに良く触れる方も、今日は、アートを身近に感じられるちょっとした気持ちの持ち方や、”Artbar(アートバー)”について、紹介したいと思います。

ところで最近、色々な場所で最近改めて「アート」が話題になっているのを知っていますか。

1.ちまたで話題になっているアートのあれこれ

①アート思考

論理的思考、デザイン思考、コンピュテーショナル思考など、〇〇思考という言葉は色々あると思います。そんな中、アート思考、という言葉が最近はやっています。マイクロソフトさんでも研修をやったりしたようです。

「ゼロベースで発想するには、どうすべきか」「ゼロから1を生み出したいが、何をしたらいいか分からない」。新しい発想法としてデザイン思考(デザイン・シンキング)が注目されているが、一方で最近よく聞く手法がある。それが「アート思考」
(日経xTREND)

ということで、ロジックに次ぐロジックで進めてきたことも、それでは解けない問題がある。複雑な課題を解くために、アート思考を研ぎ澄ましていく必要があるという認識が広がっているのかなと思います。

②アート×ビジネス

アート思考の流れもあって、アート×ビジネスの考え方がどんどん広まっていっています。有名になったのは、山口周さんの本、「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~」。

ここでもまさに、ビジネスにおいて論理的であること、理性重視であることの偏重ではなく、美意識、創造性、感性を基に意思決定をしていくことの重要性が謳われています。

③STEAM教育

教育の分野では、Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学)を学習する「STEM(ステム)教育」という教育手法があります。そこに Artを加えて提唱されたのが、STEAM教育。

STEAM教育は、文部科学省における議論でも取り上げられています。Artを加えることで、創造性やデザインを意図した教育ということであり、

各教科での学習を実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科横断的な教育」(文部科学省)

とされています。

2.アートを身近に感じるために

アート、アートと言いますが、アートってそもそも何?という議論はよくあります。私も大好きではありますが、正直、よく知りません。そして、わからなくてよい、と思っています。

「絵を見るときに、見方がわからないなぁ。」という人もいるけれど、面白い、とか、つまらない、とか、何でもいいんですけどね。

という話を画家の方から聞いたことがあります。要は、わかるとかわからないとかじゃなくて、自由でいいよね。という意見。アートって、そういうものっていう。

身近なアートと言えば、美術館やコンサートに行くこと。そんな中、「よくわからないから行かない」という方もいるかもしれません。

私は岡本太郎が大好きですが、ドラゴンボールも好きだし、オペラも好きだけど、Underworldも好きです。正直よくわからないことと思う時もあります。ただ、空白な感情、色々な感情と出会えたり、作家の凝縮した想いに出会えるのが好きです。ぞわっとするとか、美しいとか、つまらないとか、楽しいとか。あと、何より勇気をもらえる、というのが大きいなと思っています。観るたび聴くたび向き合うたびに、受け取り方が変わったりもします。

そんな気持ちをもたらしてくれるから、単純に好きだなぁと。よくわからなくても、触れてみると、「あ、わからなくてよいのか」と。なんとなく、すっとなるのではないかとも思います。そして、誰の見方とも違う、自分のクリエイティビティに、出会えると思います。

正解ばかり求められて、疲れた時には、Youtubeを見たりマッサージに行ったりする代わりに、たまに美術館や、舞台を観に行ってみるのはどうでしょうか。

3.Artbarのススメ

そしてここでは、「鑑賞する」だけではなくて、「創造する」アートを、身近に感じられる機会を紹介したいと思います。

その一つは、Artbar Tokyo

身体を触れ合わせるダンスのワークショップなど、「創造する」機会はさまざまにあるのですが、Artbarをオススメするのは、

①ハードルがとても低く、楽しい
②正解を求めない
③体験に加えて、自分の「作品」が残る

というすばらしさがあるからです。

Artbar Tokyoは、

ニューヨークをはじめ全米で流行している絵画教室×ワインをコンセプトにしたPaint & Sip にインスパイアを受けて(Artbar HPより)

始まったものです。その名のとおり、「描いて飲んで」、ワインやジュース、お菓子を片手に、経験0でも、楽しく描いてみよう!という場所なのです。1回、5,000円(税別)で、一人でも、友人と複数人とでも、参加できます。そして描いた絵は、そのまま持って帰って、家に飾ることもできます。

これが本当に楽しい。一応毎回、構図(というかテーマ)は決まっていて、ゴッホの星月夜、ポップアート、葛飾北斎など色々あります。

先生も一応いて、「まぁこの辺から描いてみましょう」とか、「薄い色から塗りましょう」とか、「筆と絵の具はこうで」とか、簡単な説明をしてくれます。

ただ、なーんでも、アレンジあり。星月夜に鉄腕アトムを足してみてもよいし、葛飾北斎に東京タワーを足してみてもよい。もちろんお手本のまま忠実に再現しようとしてもよいし、色を思い切って変えてみても、なんでもあり。全部、描く人の自由なのです。誰にも怒られないし、寧ろ面白がって、楽しんでくれます。

ちなみに私は、会社のチームビルディングの研修でも、使わせてもらいました(研修やパーティーなど、貸切でも利用できます)。この時は、チーム12名で1枚の絵を描くというものでした。テーマはゴッホの星月夜だったのですが、最終的に、「楽しい気分のゴッホが書いた、白昼夢」みたいな絵になりました笑。絵を小学校以来描いてないかも、くらいのメンバーもいて、みんなドキドキだったのですが、すごく、楽しかったです。

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お酒を片手に、ということで大人向けのサービスのように思えますが、子ども向けにも定期的に開催されています。「5才から12才までのお子様が対象」で、3,500円(税抜)で参加可能。私も子どもがもう少し大きくなったら、連れていきたいなと思っています。

アートは昨今、アート思考、STEAM教育など、その重要性が謳われるようになり、注目が集まってきているように思います。でも、大人になると特に、身近じゃなくなってくる場合が多い。特に、「創造する」機会は、普段の生活から少なくなっているかもしれません。

ちょっと、試してみたいな。とか、ちょっと、普段の仕事に疲れたな。と思ったら。

ぜひ、1回飲み会に行くつもりで、Artbarに行ってみることをオススメします。




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