兵頭秀一

東京経済大学体育会バドミントン部前監督。株式会社ちかなり代表取締役(2008年〜)。実…

兵頭秀一

東京経済大学体育会バドミントン部前監督。株式会社ちかなり代表取締役(2008年〜)。実業家、人事コンサルタント、就職コンサルタント、フォトグラファー。就職サイト合説どっとこむ、堀切めだか創業者。著書「受かる面接、落ちる面接(2017年、あさ出版)。

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  • バドミントンを10倍楽しく観る方法

    バドミントン開始は1981年(当時高校一年)。東京経済大学体育会バドミントン部元主将、前監督。インターネットメディアBadnet、Badland創設者。2013年から2018年は世界9か国でバドミントンの国際大会をカメラマン兼ライターとして取材。

最近の記事

バドミントンがメジャー競技になり切れない理由(4)1ゲーム21点制という愚策

昨夜、バドミントンをライフワークレベルで熱愛する友人からこんなLINEがあった。「今、テレビで卓球選手の活躍が取り上げられている。近年は特にバドミントンの方が国際大会での成績もよい。にもかかわらず、メディア露出度は卓球に惨敗だ。なぜなのか」 国内で大衆に対する卓球の注目度が高まったキッカケは子供の頃から注目された福原愛さんにあるとみていいだろう。彼女が順調に成長し、日本を代表する選手となった。同時に石川佳純さん、平野早矢香さんらと共に世界卓球の団体戦がテレビ東京のゴールデン

    • 桃田賢斗は今年も日本A代表で異論なし。その本当の理由とは?

      不祥事続出で財政危機…桃田賢斗をいまだ「客寄せパンダ」にするバドミントン協会の前途多難 【バドミントン】桃田賢斗に協会内から期待の声「彼の存在は非常に大きい」 2024年のバドミントン日本代表が発表された。そのことを受け、桃田賢斗のA代表入りに焦点を当てた、いかにもゴシップメディア的な視座の低い、的外れなニュースがいくつか発信されている。 まず最初に私の見解を述べると、今回の選考結果に違和感は全くない。加えていうと少なくとも近年は毎年違和感ゼロである。 そのポイントは

      • バドミントンがメジャー競技になり切れない理由(3)面白くないテレビ解説者たち

        今年の1月14日にテレビ中継された女子駅伝の解説が大好評なのだという。 NHK駅伝中継で福士加代子さんの解説が反響「すごーいね」に「居酒屋解説面白すぎる」「漫才の様」小林祐梨子さんと名コンビ 残念ながら中継を見ることはできなかったが、Xではこんなコメントが集まったそうだ。 「福士加代子の居酒屋解説面白すぎる」「緩い解説好き」「こっちまで明るくなるキャラだ」「カチッとしたコメント、小林祐梨子 「ふわっ」としつつ短く鋭い言葉、福士加代子 まるで漫才の様 手綱を握り、的確にキ

        • 桃田VS奈良岡戦消滅、全日本総合選手権というコンテンツの終焉

          今年の全日本総合バドミントン選手権はTOP選手の出場辞退が相次いだ。混合ダブルスのワタガシペアは早々に欠場を表明。そしてホキコバ、シダマツ、ナガマツのダブルス陣、西本拳太、山口茜もトーナメント表に名前が載らなかった。 確かにオリンピックレースのポイントにもならないし、賞金もない。しかもここ数年の傾向として、世界ランクが上位にあれば全日本総合選手権で結果を残さなくても代表を外されることもなくなった。 もうこの大会は春に開催されているランキングサーキットと同じくらいのグレード

        バドミントンがメジャー競技になり切れない理由(4)1ゲーム21点制という愚策

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        • バドミントンを10倍楽しく観る方法
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          バドミントンがメジャー競技になり切れない理由(2)オリンピックファースト

          「その競技はしないけど観戦はする人」が多いスポーツはスポンサーがつきやすくお金が回る。そしてTOPクラスの選手は経済的な成功を手にする。アメリカで言えば野球、アメフト、バスケ、アイスホッケー、ゴルフ、テニス。日本では野球、サッカー、相撲などがそれにあたる。 これらの競技には共通していることがある。それはTOP選手にとってオリンピックは重要ではない(むしろいらないくらい)という事である。 昭和の時代のバドミントンはオリンピック競技ですらなく、国際大会でも勝てず、世間の注目度

          バドミントンがメジャー競技になり切れない理由(2)オリンピックファースト

          バドミントンがメジャー競技になり切れない理由(1)プレイヤーファースト

          スポーツにおけるメジャー競技とは何か。 その定義は「する人」「観る人」「支える人」が十分に存在していることだという。ある調査によると日本の高校生の部活の登録者数はバドミントンは男女ともベスト10に入るそうだ。したがって「する人」という点においてこの競技は十分にメジャーと言えるだろう。 しかし問題はこの競技を「観る人」の少なさである。国内で開催される国際大会も全国大会もテレビ中継もそれを「観る人」のほとんどは「する人」とその家族などの関係者がほとんどではないだろうか。 ち

          バドミントンがメジャー競技になり切れない理由(1)プレイヤーファースト