言葉のチカラ ー 息子のチャレンジ
私には4歳の息子がいます。
ただの親バカ全開ですが、笑顔がとびきり愛らしい、好奇心いっぱいのかわいい息子です。
先日、息子が自分の思い通りにならなかった時に、夫の二の腕を結構強く踏みました。
夫もかなり痛かったようです。
私はここは母親として、『誰かを踏んだりしてはいけないよ。痛いことしたらごめんなさいするのよ』を伝えました。
すると、息子は、しばらくイヤイヤした後、涙を浮かべながら、最近保育園であった出来事を話し始めました。
「◯◯くんにね、鬼ごっこしてた時にぶつかっちゃったの。泣いちゃってね、僕はごめんねって言って謝ったんだけど、元気に「いいよ!」って言ってくれなかった…」と。
最初は、『なんで全然違う話するのかな?』と思った私ですが、その後、『そっかそっか、謝ったのに「いいよ!」って元気に言ってもらえなかったんだね、悲しかったね』と繰り返しながら、
問いかけていったら、どうやら、謝ってもうまくいかなかった悲しい経験があって、だから謝るのが怖い(謝っても許してくれない かもしれない)ということを伝えたかったとわかりました。
息子が、自分で謝ろうと思って謝った時に期待通りの結果にならなかったことを経験し、どうしていいかわからなくなっちゃったのかな、と私は思いました。
そこで、『パパなら「いいよ!」って言ってくれるよ!大丈夫!ママと一緒に言おっか?ママがじゃぁ、ごめんねの「ご」言おっか!その後言おうね!』と手をぎゅっと繋いでパパに話しかけました。
そうしたら、私の『ご』を待つことなく、しっかりと「パパごめんなさい」と自分で言いました。
人は10歳頃までの自分の経験とその解釈をもって、その後の人生の生存戦略としてのコミュニケーション方法を自分で形成していくと言われています。
今回、勇気を持って自分で経験・解釈の上書きに挑戦した息子を誇らしく思いました。
気持ちよく「いいよー!大丈夫だよ!」と言ってくれた夫にも花マルな気分でした!
翌朝、息子を保育園に送った後、ふと青空を見ながら、本当に私が伝えたかったことってなんだろう?と振り返り、出てきたのはこんなメッセージでした。
『ごめんねしても、「いいよ」って言ってもらえないかもしれないけど、ごめんねって言葉で伝えることが大切なことなんだよ。
相手がどう反応しようと、自分の心が悪いことしちゃったなって思ったことを言葉で伝えることが、とても大切なことなんだよ。』
次のチャンスにこれが言えるように、それに、日々の生活で自ら体現できるようにしたいなと思いました。
また、この時ふと浮かんだのは、いつか読んだマザー・テレサの有名な言葉でした。
改めて、私の大切な言葉集に追加しておきたいと思いました。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
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